シリアスマン|ざっくり時系列

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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シリアスマン
(A Serious Man)

作品データ
2009年|アメリカ・イギリス・フランス|ブラックコメディドラマ
監督:ジョエル・コーエン,イーサン・コーエン
出演:マイケル・スタールバーグ, リチャード・カインド, フレッド・メラメッド, サリ・レニック ほか

真面目に生きてたら全部壊れて、神様にも無視される話

1967年のミネソタで、真面目に生きてきた物理学教授ラリーが、家庭も仕事も信仰も一気に崩れていく話。
妻から突然の離婚宣言、大学では身に覚えのない中傷、学生からの怪しい金、弟はトラブルメーカー。
理由も答えもわからないまま、ラリーは「正しくあろう」とするほど、状況が悪くなっていく。

ざっくり時系列

東欧の村で不穏な昔話が語られる

1967年、物理学教授ラリーの日常が始まる

妻が別の男と結婚したいと言い出す

大学で匿名の中傷が広まり始める

韓国人学生の成績と謎の封筒問題が起こる

弟アーサーが警察沙汰になる

ラリーがラビたちに答えを求める

バル・ミツワーの日が来る

成績を変更した直後、不穏な知らせと竜巻が迫る

物語の主要人物

・ラリー・ゴプニック(マイケル・スタールバーグ)
 物理学教授。真面目に生きてきたが、次々と理不尽に巻き込まれる

・アーサー・ゴプニック(リチャード・カインド)
 ラリーの弟。家に居候し、奇妙な理論を書き続けている

・ジュディス・ゴプニック(サリ・レニック)
 ラリーの妻。突然、別の男性との結婚を望む

・サイ・エイブルマン(フレッド・メラメッド)
 ジュディスが選んだ相手。周囲からは人格者扱いされている

・ダニー・ゴプニック(アーロン・ウルフ)
 ラリーの息子。バル・ミツワーを控えている

何も悪いことしてないのに、全部ズレ始める

ラリーは特別な野心もなく、ルールを守って静かに生きてきた。
それなのに、家庭では居場所を失い、大学では立場が揺らぎ、金銭的にも追い詰められる。
どれも決定打はなく、少しずつ、理由もなく、歯車がズレていく感じ。

神様に聞きに行っても、答えは返ってこない

ラリーはユダヤ教のラビたちに相談する。
若いラビは考え方を変えろと言い、別のラビは長い寓話を語り、最も偉いラビには会えない。
どれも意味ありげだけど、直接的な答えはない。
ラリーは「理解しよう」とするほど、余計に混乱していく。

一応前に進んだように見えるけど、最後に残るのは不安

息子の儀式は無事に終わり、大学での評価も好転しそうな気配が出る。
ラリーは一つだけ、自分の判断で成績を変更する。
その直後、病院からの電話と、学校に迫る巨大な竜巻。
状況は落ち着いたようで、何も解決していないまま、物語は止まる。

この映画のポイント

・理由が説明されない不運が延々と続く
・宗教や道徳に答えを求めても、はっきりした結論は出ない
・笑える場面と不穏さが同時に来る
・過去の小さな寓話と現代の出来事が呼応している

たぶんこんな映画

静かで淡々としてるのに、ずっと落ち着かない。
人生って理屈じゃ整理できないよね、って感覚だけが残る。
観終わったあと、しばらく考え込んじゃうタイプの一本。

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