※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
トゥ・ザ・ワンダー
(To the Wonder)
作品データ
2012年|アメリカ|恋愛・ドラマ
監督:テレンス・マリック
出演:ベン・アフレック, オルガ・キュリレンコ, レイチェル・マクアダムス, ハビエル・バルデム
恋が始まって、信じようとして、すれ違っていく話
パリで恋に落ちたニールとマリーナ。
一緒に暮らすため国を越え、結婚し、許そうとする。
でも気持ちは同じ速度で進まない。
愛そうとするほど、距離が見えてしまう関係を、静かに追い続ける。
ざっくり時系列
ニールとマリーナがパリで出会う
↓
モン・サン・ミシェルを旅する
↓
マリーナと娘がオクラホマへ移住する
↓
関係が冷え始める
↓
マリーナがフランスへ戻る
↓
ニールがジェーンと再会する
↓
マリーナが戻り、結婚する
↓
浮気と告白が起きる
↓
二人が別れへ向かう
物語の主要人物
・ニール(ベン・アフレック)
環境検査官。感情を表に出すのが苦手な男。
・マリーナ(オルガ・キュリレンコ)
情熱的で不安定な女性。愛を強く求め続ける。
・ジェーン(レイチェル・マクアダムス)
ニールの幼なじみ。静かな痛みを抱えている。
・キンタナ神父(ハビエル・バルデム)
信仰に揺らぎながら、人々に仕える司祭。
ときめきから始まる、異国の恋
旅先のパリで出会ったニールとマリーナは、
言葉より先に感情で惹かれ合う。
モン・サン・ミシェルで過ごす時間は、
すべてが輝いて見える瞬間だった。
ニールは彼女を信じ、アメリカへ招く。
一緒にいるのに、孤独が増えていく
オクラホマでの生活は穏やかに始まるが、
日常の中で気持ちは少しずつずれていく。
マリーナは不安を募らせ、
ニールはそれにどう応えればいいかわからない。
娘の問題、ビザの期限、信仰への揺らぎが重なり、
二人は離れることになる。
許そうとしても、戻らない距離
再会し、結婚しても、
過去のひびは簡単に埋まらない。
裏切りと告白、怒りと後悔。
ニールは司祭との時間を通じて、
愛することが支配ではないと学んでいく。
それでも二人は、同じ場所には立てなかった。
この映画のポイント
・会話よりも身振りと視線で進む物語
・恋愛と信仰が並行して描かれる構成
・感情が整理されないまま流れていく時間
・愛することの難しさを、説明せずに見せる
たぶんこんな映画
好きだから一緒にいればいい、
それだけじゃ足りなかった人たちの話。
何が間違っていたのかは、
最後まではっきりしない。
でも別れた後も、
気持ちだけがずっと残り続ける、
そんな感触が残る一本。

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