※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ニュー・ワールド
(The New World)
作品データ
2005年|アメリカ|歴史・ロマンス
監督:テレンス・マリック
出演:コリン・ファレル, クオリアンカ・キルヒャー, クリストファー・プラマー, クリスチャン・ベール
出会いが世界を変え、別れが人生を決めていく話
新天地を求めてやって来たイギリス人と、
その土地で生きてきた先住民。
ジョン・スミスとポカホンタスの出会いは、
二つの世界が交わった一瞬のきらめきだった。
だが歴史と現実は、恋だけを許してはくれない。
ざっくり時系列
イギリス船団が新世界に到着する
↓
スミスが捕らえられ、ポカホンタスに救われる
↓
二人が心を通わせる
↓
スミスが入植地の指導に追われる
↓
先住民との緊張が高まる
↓
ポカホンタスが入植地側に囚われる
↓
スミスが去り、死んだと伝えられる
↓
ポカホンタスがロルフと結婚する
↓
イギリスへ渡り、病で亡くなる
物語の主要人物
・ジョン・スミス大尉(コリン・ファレル)
新世界に憧れる冒険家。二つの世界の間で揺れる。
・ポカホンタス(クオリアンカ・キルヒャー)
ポウハタン族の娘。異文化との出会いで人生が変わる。
・ジョン・ロルフ(クリスチャン・ベール)
入植者の一人。後にポカホンタスの夫となる。
・クリストファー・ニューポート大尉(クリストファー・プラマー)
入植計画を率いる指導者。
川辺で始まる、ふたつの世界の遭遇
1607年、バージニアの地にイギリス船が到着する。
ポカホンタスは森と川に囲まれた生活の中で、
異国から来た人々を遠くから見つめていた。
やがてスミスは先住民に捕らえられるが、
処刑寸前で彼女の介入により命を救われる。
恋と現実が噛み合わなくなる
部族の中で過ごすうち、
スミスは自然と共に生きる暮らしに惹かれていく。
一方、入植地では病と物資不足が深刻化し、
彼は指導者としての責任を背負わされる。
平和は長く続かず、
ポカホンタスは入植者側に囚われ、
二人は引き裂かれていく。
選ばれなかった道の先で
スミスは探検のため新世界を去り、
その死がポカホンタスに伝えられる。
彼女は深く傷つきながらも、
ジョン・ロルフと出会い、
新しい生き方を少しずつ受け入れていく。
結婚し、子をもうけ、イギリスへ渡るが、
その地で病に倒れ、人生を終える。
この映画のポイント
・歴史を説明するより、感情と風景で語る構成
・自然と人間の関係が常に画面の中心にある
・恋が「選択」ではなく「通過点」として描かれる
・言葉よりも沈黙が多くを語る演出
たぶんこんな映画
壮大な歴史ドラマというより、
一人の女性が出会いと別れを重ね、
世界の変化を体で受け止めていく物語。
美しい自然の中で、
人の気持ちだけが追いついていけなかった、
そんな余韻が静かに残る作品。

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