※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
バリー・シール/アメリカをはめた男
(American Made)
作品データ
2017年|アメリカ合衆国|アクション・コメディ
監督:ダグ・リーマン
出演:トム・クルーズ, ドーナル・グリーソン, サラ・ライト, ジェシー・プレモンス, ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ ほか
調子よく稼いでたら、国家と麻薬組織に同時に使われていた話
元民間パイロットの男が、CIAに声をかけられたのをきっかけに、麻薬カルテルと政府の板挟みに巻き込まれていく。金も仕事もどんどん増えるけど、そのぶん逃げ場はなくなっていく。本人は軽いノリでも、周りは全然シャレになってない状況に突入する。
ざっくり時系列
民間パイロットのバリーがCIAにスカウトされる
↓
中米での偵察飛行を任される
↓
メデジン・カルテルと接触し、麻薬輸送を始める
↓
CIAは黙認、DEAやFBIは追跡
↓
一家でアーカンソー州メナへ移住
↓
金が増えすぎて街全体が怪しくなる
↓
コントラ支援や武器輸送にも関与
↓
身内のトラブルで状況が悪化
↓
政府に見捨てられ、全組織から追われる
↓
証言と引き換えに命を狙われる
↓
最後は逃げ切れず射殺される
物語の主要人物
・バリー・シール(トム・クルーズ)
元TWAパイロット。CIAとカルテルの運び屋になる
・モンティ・シェーファー(ドーナル・グリーソン)
CIAのケースオフィサー。バリーを勧誘する
・ルーシー・シール(サラ・ライト)
バリーの妻。最初は事情を知らず、後に巻き込まれる
・JB(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)
バリーの義弟。金を巡って問題を起こす
・ダウニング保安官(ジェシー・プレモンス)
バリーの周囲を嗅ぎ回る地元警察
スカウトから始まる、軽すぎる裏稼業
物語は、バトンルージュで普通に飛行機を操縦していたバリーが、CIAに声をかけられるところから始まる。ちょっと怪しいけど、空を飛ぶだけの仕事。本人もそのくらいの感覚で引き受ける。
麻薬・武器・政府、全部同時進行
任務をこなすうちに、メデジン・カルテルからも声がかかり、いつの間にか麻薬輸送まで担当することになる。CIAは見て見ぬふり、DEAは本気で追ってくる。金は増え続け、街まで景気づくけど、バリー自身はどこにも属していない状態になる。
笑えない終着点
政府に利用され、切り捨てられ、最後は自分の身を守る場所もなくなる。証言で生き延びようとするが、それも長くは続かない。軽い調子で始まった話は、取り返しのつかない結末に辿り着く。
この映画のポイント
・実話ベースなのにテンポが異様に軽快
・主人公だけ温度感がズレている
・CIAと麻薬組織の都合の良さ
・80年代感あふれるノリと音楽
たぶんこんな映画
トム・クルーズがずっと楽しそうに飛び回ってるけど、背景はかなり黒い。笑える場面も多いのに、だんだん背筋が冷えてくるタイプ。調子に乗った結果、どこにも逃げられなくなる話を、軽快なテンポで見せ切る一本。

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