※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ボーン・アイデンティティー
(The Bourne Identity)
作品データ
2002年|アメリカ合衆国|アクション・スリラー
監督:ダグ・リーマン
出演:マット・デイモン, フランカ・ポテンテ, クリス・クーパー, ブライアン・コックス, アデウォレ・アキヌオエ=アグバイエ ほか
記憶を失った暗殺者が、自分が何者だったのかを全部思い出してしまう話
地中海で拾われた正体不明の男は、名前も過去も覚えていないのに、なぜか戦闘能力だけは異常に高い。手がかりを辿るうち、自分がCIAの極秘暗殺計画に関わっていたことを知り、「何者だったのか」と「もう誰にもなりたくない」という気持ちの間で追い詰められていく。最終的に彼は、過去と決別するために自ら組織の中枢へ乗り込む。
ざっくり時系列
地中海で銃創を負った男が漁師に救われる
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記憶喪失だが、多言語と戦闘技術を持っていると判明
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体内の装置からスイスの貸金庫へ向かう
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金庫の中身から「ジェイソン・ボーン」という名前を使い始める
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CIAの極秘計画トレッドストーンが彼の生存を把握
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複数の暗殺者がボーンの抹殺に動く
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逃走と追跡の中で、自分が暗殺者だったと悟る
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過去を知るためCIAの拠点に単身で向かう
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過去を思い出し、計画からの離脱を宣言
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組織は内部崩壊し、ボーンは姿を消す
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最後にマリーと再会する
物語の主要人物
・ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)
記憶を失った状態で発見された男。卓越した戦闘能力を持つ
・マリー・クロイツ(フランカ・ポテンテ)
ボーンの逃走を手助けするドイツ人女性
・アレクサンダー・コンクリン(クリス・クーパー)
CIA極秘暗殺計画トレッドストーンの責任者
・ウォード・アボット(ブライアン・コックス)
CIA副長官。計画の後始末を進める立場
・教授(クライヴ・オーウェン)
ボーン抹殺のために送り込まれる暗殺者
海に浮かぶ正体不明の男、そしてスイスの貸金庫
物語は地中海で銃を撃たれた男が救助されるところから始まる。彼は自分の名前も過去も思い出せないが、戦闘や逃走の場面では身体が勝手に動く。体内に埋め込まれた装置を手がかりにチューリッヒの銀行へ向かい、複数のパスポートと現金を発見することで、「自分は普通の人間じゃない」と確信していく。
追われながら少しずつ見えてくる、暗殺者だった過去
パリでマリーと出会い、二人で逃走する中、ボーンは次々と送り込まれる暗殺者を返り討ちにする。その過程で、自分がCIAの極秘暗殺計画「トレッドストーン」に所属していたこと、そしてアフリカの独裁者ウォンボシ暗殺未遂の実行犯だったことを知る。記憶を失ったのは、任務中に撃たれた結果だった。
全部思い出した末に選ぶのは、過去との決別
ボーンは自分を生み出した組織そのものと決着をつけるため、トレッドストーンの隠れ家に侵入する。フラッシュバックによって、暗殺を完遂できなかった理由と、自分が記憶を失うに至った経緯を完全に思い出す。そして彼は、もう暗殺者として生きないと宣言し、組織を去る。混乱の末、計画は内部から崩壊していく。
この映画のポイント
・派手すぎないけど緊張感が途切れないアクション
・「自分は誰か」というテーマをずっと追い続ける構成
・主人公が無敵すぎないところが逆にリアル
・CIA内部の思惑が絡み合う静かな権力争い
たぶんこんな映画
銃やカーチェイスは多いけど、テンションは終始落ち着いていて、じわじわ追い詰められていく感じ。スパイ映画なのに、世界を救うというより「自分の人生をどう終わらせるか」を考えてる時間が長い。アクションと記憶探しが同時進行する、ちょっと静かな逃走劇。

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