※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ザ・ウォール
(The Wall)
作品データ
2017年|アメリカ合衆国|戦争・スリラー
監督:ダグ・リーマン
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン, ジョン・シナ, レイス・ナクリ ほか
壁一枚を挟んで、見えない狙撃手と話し続ける話
イラクの砂漠で取り残された二人の兵士。敵は一人、距離も分からない、姿も見えない。あるのは崩れかけの壁と無線だけ。時間が経つほど、体力と希望が削られていく中で、戦いは銃よりも会話と心理戦になっていく。
ざっくり時系列
イラクの建設現場調査に二人の兵士が向かう
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現場はすでに狙撃兵によって壊滅していた
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安全確認後、マシューズが狙撃される
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アイザックも負傷し、壁の陰に閉じ込められる
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正体不明の狙撃手と無線で会話が始まる
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助けを呼ぼうとするたびに罠が張られていく
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マシューズが反撃を試みる
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狙撃手に撃たれ、マシューズが死亡
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アイザックが最後の反撃に出る
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救助が来たと思わせて、さらに絶望的な展開へ
物語の主要人物
・アレン・「アイズ」・アイザック軍曹(アーロン・テイラー=ジョンソン)
狙撃兵の監視役として派遣された兵士
・シェーン・マシューズ軍曹(ジョン・シナ)
狙撃兵。現場調査中に負傷する
・ジュバ(声:レイス・ナクリ)
二人を追い詰める正体不明の狙撃手
砂漠の真ん中、逃げ場のない調査任務
舞台はイラク戦争終結間近の砂漠。二人はパイプライン建設現場の調査に派遣されるが、そこにはすでに狙撃兵に殺された人々の遺体が残されていた。長時間の監視の末、安全だと判断した瞬間、状況は一変する。
一発の銃声で始まる、壁越しの心理戦
マシューズが撃たれ、助けに向かったアイザックも負傷。無線も水も失い、残されたのは崩れそうな壁だけ。そこへ無線越しに話しかけてくる狙撃手。味方を装い、情報を引き出し、じわじわと追い詰めてくる。敵の姿は最後までほとんど見えない。
助かったと思わせて、突き落とされる結末
反撃、沈黙、救助の音。希望が見えた瞬間に、それは打ち砕かれる。壁一枚で隔てられた戦場は、最後まで一切の優しさを見せない。生き残ることすら、相手の気分次第に思えてくる終わり方。
この映画のポイント
・登場人物がほぼ三人だけの極端に絞った構成
・戦闘より会話が怖い心理戦
・砂漠と壁という逃げ場のなさ
・短時間でも消耗感が強烈
たぶんこんな映画
派手な戦争映画を想像すると肩透かしを食らう。でも観ている間ずっと息苦しい。ほぼ動かないのに、時間だけが延々と削られていく感じ。音と沈黙がやたら怖くて、観終わったあともしばらく砂漠の熱が残るタイプの一本。

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