ドラゴン・タトゥーの女

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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ドラゴン・タトゥーの女
(原題:The Girl with the Dragon Tattoo)


作品データ

2011年|アメリカ|サスペンス・ミステリー
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ダニエル・クレイグルーニー・マーラクリストファー・プラマー ほか


雪と沈黙の中で、古い謎が動き出す

舞台は寒々しい北欧の土地。
時間が止まったみたいな一族の屋敷と、何十年も前に起きた失踪事件。
静かな風景なのに、どこか落ち着かない空気が最初から漂っている。
話しかけてはいけない過去に、うっかり触れてしまった感じ。

ざっくり言うと、過去の事件を掘り返す話

名誉を失いかけた記者ミカエルは、ある一族から古い失踪事件の調査を依頼される。
最初は手探りで資料を読み漁るだけだったのに、少しずつ違和感が増えていく。
その途中で関わってくるのが、社会から距離を取って生きている天才ハッカーのリスベット。
このふたりの接点が、話を一気に加速させる。

記者とハッカー、噛み合わない組み合わせ

ミカエルは人と話し、記録を読み、全体をつなごうとするタイプ。
一方のリスベットは、無口で警戒心が強く、でも情報処理は異常に速い。
性格も生き方も真逆なのに、目的が重なったときだけ、不思議とバランスが取れる。
会話の少なさが、逆に緊張感を生む。

一族の歴史が重たすぎる

調査が進むにつれて、一族の人間関係や過去の出来事が次々と浮かび上がる。
誰が何を隠してきたのか、なぜ語られなかったのか。
写真や記録の小さなズレが、少しずつ線になっていく。
見えてくるのは、思っていたよりも歪んだ家族の形。

リスベットという存在

リスベットは、ただの協力者という枠に収まらない。
彼女自身も、かなり厳しい現実を背負っていて、それが行動の端々ににじむ。
強さと危うさが同時に見えて、何を考えているのか掴みきれない。
でも、その読みづらさが、この話には必要な感じがする。

終盤、隠されていたものが姿を見せる

終盤では、過去の出来事が一本につながる。
長い時間かけて埋められていた事実が、思ったより露骨な形で現れる。
すべてが明るみに出たあとも、後味は軽くならない。
解決と同時に、別の重さが残る。

たぶんこんな映画

謎解きの爽快感より、掘り返してしまった過去の冷たさが印象に残る。
静かな画面なのに、ずっと神経を使わされる感じ。
観終わったあと、雪景色を見る目が少し変わる、そんな一本。

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