ヘイトフル・エイト

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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ヘイトフル・エイト
(原題:The Hateful Eight


作品データ
2015年|アメリカ|西部劇/ミステリー
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、ウォルトン・ゴギンズ ほか


雪に閉じ込められた八人、全員ちょっと信用ならない

吹雪の中、逃げ場のない場所に人が集まる。
それだけで、もう嫌な予感がする。
この映画、広い荒野が舞台なのに、気分はずっと室内劇。
誰が敵で、誰が味方か、最初からはっきりしないまま、疑いだけが積もっていく。

賞金稼ぎと囚人、目的は同じで立場はバラバラ

賞金稼ぎが、指名手配の女を連れて移動しているところから話が始まる。
道中で別の人物と合流して、吹雪を避けるために山小屋へ向かう。
ここに集まる人たちは、それぞれ肩書きがあって、それぞれ事情もありそう。
ただ、全員が何かを隠している感じだけは共通している。

山小屋の中で、会話がじわじわ刺さってくる

小屋に入ってからは、銃撃戦よりも会話が中心。
誰が嘘をついているのか、誰の話が食い違っているのか。
ちょっとした言葉の選び方や態度が、場の空気を一気に変える。
笑えるやり取りもあるけど、その裏で緊張は下がらない。

過去と因縁が、少しずつ顔を出す

話が進むにつれて、それぞれの過去や立場が断片的に見えてくる。
南北戦争の名残や、個人的な恨みも混ざっていて、単なる偶然の集まりじゃなさそう。
ここで、誰がどこまで信用できるのか、ますます分からなくなる。

毒と暴力で、一気に空気が変わる

ある出来事をきっかけに、状況は急激に荒れる。
それまで抑えられていた疑念と悪意が、一斉に表に出る。
誰が仕掛けたのか、何が本当なのか。
説明される部分もあるけど、全部がすっきりするわけじゃない。

ラストは、後味の悪さごと置いていく

最終的には、生き残った者たちが、ある選択をする。
正しさというより、流れとしてそうなった、という印象が残る。
雪は止まず、外の世界は相変わらず遠いまま。
終わったあとも、嫌な余韻がしばらく残る。

たぶんこんな映画

派手に動く話というより、疑いが煮詰まっていく過程を眺める時間が長い。
登場人物の誰にも肩入れしきれなくて、その距離感が独特。
会話が多くて、同じ場所に留まり続けるのに、緊張は途切れにくい。
観終わったあと、「結局、誰を信じればよかったんだろう」と考えてしまうタイプの一本。

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