コーヒー&シガレッツ

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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コーヒー&シガレッツ

(原題:Coffee and Cigarettes)

作品データ
2003年|アメリカ|オムニバス/コメディ・ドラマ
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:ビル・マーレイ、スティーヴ・ブシェミ、トム・ウェイツ、イギー・ポップ、ロベルト・ベニーニ ほか


コーヒーを飲んで、煙草を吸って、話すだけ

特別な事件は起きない。
テーブルの上にあるのは、カップと灰皿と沈黙。
それなのに、なぜか会話の間がずっと気になる。
そんな空気を集めた映画の入口。

ゆるっと要約

複数の短いエピソードが連なり、
それぞれで人々がコーヒーを飲み、煙草を吸いながら会話をする。
昔の知り合い、初対面、微妙な距離感の二人組など、
組み合わせはさまざま。
会話は取り留めもなく進み、
自慢話、誤解、気まずさ、ちょっとした優しさが交錯する。
大きな変化は起きないまま、
一つの場面が終わり、次のテーブルへ移っていく。

白黒のテーブル越し

全編モノクロで、
カフェやダイナーのテーブルが主な舞台。
画面はシンプルで、
余計な情報が削られている。

その分、
声のトーンや視線、
沈黙の長さが目に入ってくる。
何もしていない時間が、
ちゃんと存在している感じがある。

会話のズレ

登場人物たちは、
同じ話題を共有しているようで、
微妙に噛み合っていない。
相手の言葉を聞いているようで、
自分の話をしたい気持ちも強い。

そのズレが、
笑いになったり、
ちょっとした居心地の悪さになったりする。
誰かが一歩引くと、
急に場が静まることもある。

有名人なのに、普通っぽい

出演者は有名人ばかりだけど、
役柄はどこか力が抜けている。
偉そうに見えたり、
妙に卑屈だったり、
取り繕っている感じがそのまま出ている。

スターとしてというより、
会話の中の一人として存在している印象が強い。

つながらない安心感

各エピソードは、
特に結論を出さずに終わる。
前の話と直接つながるわけでもない。
でも、
同じコーヒーと煙草が、
空気だけを共有している。

続かないからこそ、
一瞬の会話がそのまま残る感じがある。

たぶんこんな映画

意味を探すより、
間を味わうタイプ。
会話がうまくいかない感じや、
沈黙をごまかす仕草が、
やけにリアル。
コーヒーを飲みながら、
何も考えずに眺めると、
ちょうどいい温度で残る映画。

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