※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
あなたに降る夢
(It Could Happen to You)
作品データ
1994年|アメリカ|ロマンティックコメディ
監督:アンドリュー・バーグマン
出演:ニコラス・ケイジ、ブリジット・フォンダ、ロージー・ペレス ほか
ちょっとした親切が、人生まるごと動かしてしまう話
コーヒー代が足りない朝に、軽い冗談みたいな約束をする男がいる。その場では誰も本気にしていないのに、あとからとんでもない結果がついてくる。善意のつもりが、思った以上に現実を揺らしていく流れ。
宝くじが当たってから、全員の立場が変わっていく全体像
警官のチャーリーは、常連のウェイトレス・イヴォンヌにチップ代わりとして「当たったら半分あげる」と約束する。後日その宝くじが本当に高額当選してしまい、チャーリーは約束を守ろうとする。そこからメディアや周囲の視線が集まり、彼の妻ミュリエルとの関係にもズレが生まれていく。
誠実すぎる警官と、現実的な夢を持つ彼女と、欲が先に立つ妻
チャーリーは真面目で、約束を軽く扱えない性格。イヴォンヌは慎ましく働きながらも、日常の中に小さな希望を抱いている。一方ミュリエルは、突然手に入ったお金に強く反応して、未来の設計図を一気に描き始める。その温度差が、三人の関係を微妙に揺らす。
ニューヨークの街を舞台に、静かに広がる騒ぎ
舞台は日常の延長にある街の中で、派手な移動は少なめ。ニュースや裁判、周囲の噂話を通じて、出来事が少しずつ大きくなる。普通の生活圏だからこそ、変化が目立って見える感じがある。
お金を巡る判断が、気持ちの置き場をあぶり出す展開
約束を守るか、自分の生活を優先するかで、チャーリーは板挟みになる。イヴォンヌは突然の注目に戸惑いながらも、自分の気持ちを見失わないようにする。ミュリエルは成功を急ぐあまり、関係の歪みに気づきにくくなる。それぞれの選択が、少しずつ距離を変えていく。
手放すことで、ようやく落ち着く関係にたどり着く終わり方
騒動が一段落し、登場人物たちはそれぞれの立場を見直すことになる。お金よりも大切にしたいものがはっきりして、関係は新しい形に落ち着いていく。大きな逆転というより、静かな整理が行われる終わり方。
この映画のポイントなに?
偶然の幸運が、性格や価値観をそのまま浮き彫りにしていくところ。善意と現実のズレが、派手すぎないトーンで描かれる。ニコラス・ケイジの実直さが、物語全体の空気を柔らかく保っている印象。
たぶんこんな映画
もし突然チャンスが降ってきたら、自分はどうするんだろう、と考えさせられる話。夢みたいな出来事なのに、感情は意外と地味で現実的。観終わったあと、日常の小さな約束を少し大事にしたくなるタイプの作品かもしれない。

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