デッド・ドント・ダイ

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




Amazon.co.jp: デッド・ドント・ダイ [DVD] : ビル・マーレイ, アダム・ドライバー, ティルダ・スウィントン, クロエ・セヴィニー, スティーヴ・ブシェミ, ダニー・グローヴァー, ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ, ロージー・ペレス, ジム・ジャームッシュ: DVD
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デッド・ドント・ダイ

(原題:The Dead Don’t Die)

作品データ
2019年|アメリカ|ホラー/コメディ
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニー ほか


ゾンビが出ても、空気はずっと平熱

世界の終わりっぽい現象が起きているのに、
人々の受け止め方は妙に落ち着いている。
緊張感が高まりきらないまま、
会話と間だけが淡々と積み重なっていく入口。

ゆるっと要約

小さな町で、昼夜のズレや動物の異変が起こり始める。
やがて死者が動き出し、
警察官たちは状況を把握しながら対応に追われる。
住民たちはそれぞれのやり方で事態に向き合い、
街は静かな混乱に包まれていく。
出来事は拡大していくけど、
大げさな解決や劇的な転換は起きないまま、
奇妙な終わり方へ向かっていく。

いつも通りの人たち

警察官も住民も、
どこか力が抜けている。
驚いてはいるけど、
大声で騒ぎ続ける感じでもない。

それぞれが、
「まあ、そうなるよね」という態度で、
目の前の出来事を処理していく。
その距離感が、
この世界の基本トーンになっている。

ゾンビの振る舞い

現れるゾンビたちは、
生前の習慣を引きずっている。
カフェに向かったり、
よく行っていた場所を徘徊したり。

怖さよりも、
どこか間の抜けた雰囲気があって、
日常の延長線に置かれている感じが強い。
異常なのに、
妙に馴染んで見える。

会話と沈黙

この映画では、
説明されないことが多い。
理由や原因がはっきり語られず、
登場人物も深追いしない。

代わりに、
何気ない会話や沈黙が長く続く。
その間が、
不安というより、
諦観に近い空気を作っている。

外れた視点

登場人物の中には、
周囲と少し違う角度から状況を見る人もいる。
冷静すぎたり、
やけに達観していたり。

その視点が、
物語を整理するというより、
「そういう見方もあるよね」と
横にずらしていく役割をしている。

終盤のまとまり方

話は、
きれいに片付く方向には進まない。
出来事は起き切って、
そのまま置かれる。

世界がどうなるかより、
今この瞬間をどう過ごしたか、
という感触だけが残る。

たぶんこんな映画

ゾンビ映画の形を借りて、
人の態度や距離感を眺めるタイプ。
盛り上がりを期待すると肩透かしかもしれないけど、
淡々とした空気に身を任せると、
妙にしっくりくる。
終末なのに静かな、
そんな違和感が残る映画。

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