※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
レッドロック/裏切りの銃弾
(Red Rock West)
作品データ
1993年|アメリカ|サスペンス/ネオノワール
監督:ジョン・ダール
出演:ニコラス・ケイジ、デニス・ホッパー、ララ・フリン・ボイル ほか
仕事を探しに来ただけの男が、なぜか殺し屋扱いされる話
小さな町で職を探すだけのはずが、声をかけられた瞬間から空気が一変する。説明不足と勘違いが重なって、本人の意思とは関係ない役割を背負わされる流れ。断ろうとするほど状況がややこしくなっていく感じ。
偶然の出会いが引き金になって、嘘と金が絡み合う全体像
マイケルは仕事を求めてレッドロックという町に立ち寄る。そこで酒場の男ウェインから、妻を消してほしいという依頼を受けたと誤解される。否定しきれないまま金だけが動き、別の男が現れたことで、話はさらに歪んだ方向へ進んでいく。
流されやすい主人公と、全員が怪しく見える周囲の人たち
マイケルは誠実そうで判断も遅くないけれど、状況に押されがち。ウェインは支配欲が強く、感情が表に出やすいタイプ。妻のスザンヌは被害者にも加害者にも見える瞬間があって、誰を信じていいのか分からなくなる。さらに現れる殺し屋が、事態を一段階引き上げる。
乾いた田舎町を舞台に、逃げ場のない展開が続く
舞台は人の少ない町や荒れた道が中心で、開けているのに閉塞感がある。移動はできるのに、どこへ行っても追いつかれるような感覚がつきまとう。風景の静けさが、逆に緊張を強めてくる。
嘘を重ねるたびに、選択肢が狭まっていく流れ
誤解を正せば終わりそうに見える場面でも、金や命が絡んで簡単に引き返せなくなる。マイケルは生き延びるために嘘を選び、その嘘が次の危機を呼ぶ。登場人物それぞれの思惑が噛み合わず、事態は連鎖的に悪化していく。
生き残った者だけが、静かに立ち尽くす結末
すべてが動ききったあと、誰が得をして誰が失ったのかがはっきりしてくる。マイケルは偶然から始まった出来事の重さを背負ったまま、次の場所へ向かうことになる。派手さよりも、後味の乾いた余韻が残る終わり方。
この映画のポイントなに?
勘違いから始まる話が、どこまで取り返しがつかなくなるかを丁寧に積み上げていくところ。派手な演出より、会話と状況のズレで緊張を作っていく印象が強い。ニコラス・ケイジの巻き込まれ役が、この手の物語と相性がいい感じ。
たぶんこんな映画
運が悪いだけで人生が傾いていく様子を、淡々と見せられる話。誰かが一言説明していれば終わっていそうなのに、それができない空気が続く。観終わると、最初の一歩って本当に大事だな、と思わされるタイプの作品かもしれない。

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