メッセンジャー

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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メッセンジャー

(原題:The Messenger)

作品データ
2009年|アメリカ|ドラマ
監督:オーレン・ムーヴァーマン
出演:ベン・フォスター、ウディ・ハレルソン、サマンサ・モートン ほか


戦場の外で、いちばん重たい役目

銃声も爆発も出てこないのに、
一軒の玄関をノックするだけで空気が凍る。
戦争の結果が、日常の中に突然落ちてくる瞬間を追い続ける入口。

ゆるっと要約(ネタバレあり)

負傷から復帰した兵士ウィルは、
戦死通知を遺族に直接伝える任務に就く。
ベテランのトニーと組み、
各地の家庭を訪ねては、
形式的な言葉とともに、取り返しのつかない事実を告げていく。
任務を重ねるうちに、
遺族の反応や自分の感情に揺さぶられ、
仕事と個人の境目が曖昧になっていく。

伝えるという行為

この任務には、
決まった手順と決まった言葉がある。
感情を挟まず、
余計な説明もせず、
短く、正確に伝える。

でも、
相手が泣くか、怒るか、黙るかは分からない。
その不確実さが、
毎回違う重さでのしかかってくる。

ウィルの揺れ

ウィルは、
まだ戦場の感覚を引きずっている。
命令には従えるけど、
割り切りきれない部分が表に出てくる。

遺族の言葉に、
自分の記憶が重なったり、
線を引くべきところで迷ったりする。
正しくやろうとするほど、
余計に苦しくなる感じが続く。

トニーの距離感

トニーは、
長くこの任務を続けてきた人物。
規則を守り、
深入りしないことを徹底している。

冷たく見える瞬間もあるけど、
それは自分を守るための形でもある。
二人の温度差が、
任務の難しさをはっきりさせていく。

家の中で起きること

訪れるのは、
ごく普通の家。
食卓やリビングで、
突然すべてが変わる。

泣き崩れる人もいれば、
怒りを向ける人、
現実を受け取れない人もいる。
どの反応も、
「正しい」かどうかでは整理できない。

終盤の選択

任務を続ける中で、
ウィルは自分なりの線を引こうとする。
規則と感情、
仕事と人間関係の間で、
どこまで踏み込むのかを選ばされる。

はっきりした答えは出ないまま、
それでも一つの行動が、
次の段階へ進むきっかけになる。

たぶんこんな映画

戦争映画だけど、
描かれているのは日常の中の戦争。
派手な演出はなくて、
沈黙と間がずっと残る。
誰かに何かを伝えるときの重さを、
観終わったあとも静かに考えさせられる映画。

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