ワイルド・アット・ハート

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




ワイルド・アット・ハート [Blu-ray]
あの感動との再会を 新たな感動との出会いを ユニバーサル 100周年 ユニバーサル シネマ・コレクション ブルーレイ セイラーとルーラーふたりの熱いハートは荒野を焼きつくす。“リンチ”ワールド全開のバイオレンス・ラブ・ロマンス 【キャスト】 ニコラス・ケイジ/ローラ・ダーン/ダイアン・ラッド/ウィレム・デフォー...



ワイルド・アット・ハート
(Wild at Heart)

作品データ
1990年|アメリカ|ロードムービー/犯罪/ロマンス
監督:デヴィッド・リンチ
出演:ニコラス・ケイジ、ローラ・ダーン、ウィレム・デフォー ほか

愛に突っ走る男女が、アメリカを横断しながら厄介ごとを全部引き寄せる話

とにかく勢いで動くカップルがいて、止まる理由より走る理由の方が多い感じ。愛が強いのか無謀なのか、その境目がずっと揺れていて、行く先々で変な人や危ない出来事が寄ってくる。安全運転とは真逆の旅が続いていく。

若い恋人が逃げて、追われて、ついでに世界も歪んで見えてくる全体像

サイラとルーラは一緒にいるために町を出て、車で各地を転々とする。背後にはルーラの母親が放った追跡の影があり、道中では犯罪や暴力が絡んでくる。ふたりは離れそうになったり、また引き寄せ合ったりしながら、愛を守ろうとして状況をどんどん悪化させていく。

皮のジャケット男と、夢見がちな彼女と、妙に濃い周辺人物たち

ルーラは感情がそのまま表に出るタイプで、愛に全振りしている感じ。サイラはロックとエルヴィスを背負っているような男で、強気だけど脆さも見え隠れする。そこに母親の強烈な執着や、道中で出会う癖の強い人たちが絡んできて、全員が少しずつズレた行動を取っていく。

アメリカ各地を走りながら、平穏からどんどん遠ざかる旅

旅の舞台はモーテルやロードサイド、南部の町などが中心で、移動するたびに空気が変わる。逃避行のはずが、どこに行っても落ち着かず、むしろ問題が増えていく印象。移動が自由を意味するというより、運命から逃げ切れない感じが強まっていく。

愛を守ろうとするほど、暴力と混乱が濃くなる展開

金の問題や犯罪に巻き込まれ、取り返しのつかない出来事も起きる。サイラは選択を迫られ、ルーラは不安と信頼の間で揺れる。善悪がはっきり分かれるというより、その場その場で感情が優先され、結果として状況が崩れていく流れ。

離れる決断と、思い直す瞬間が同時にやってくる結末

サイラはルーラを守るために身を引く選択をするけれど、そこでも物語は終わらない。思いがけないきっかけで、自分の気持ちを再確認する場面が訪れる。現実的かどうかより、愛をどう扱うかが前に出てくる終わり方になっている。

この映画のポイントなに?

普通の恋愛ロードムービーっぽい始まりなのに、映像や人物の癖がどんどん強くなっていくところ。暴力的な場面とロマンチックな瞬間が並んで存在していて、感情の振れ幅が大きい。現実なのか夢なのか、少し曖昧に感じる空気も特徴的。

たぶんこんな映画

勢いで恋をして、勢いで世界とぶつかって、そのまま突っ走る話。理屈より感情が前に出ていて、納得するというより飲み込まれていく感覚が残る。観終わったあと、あの二人はあの後どうするんだろうな、って少し考えてしまうタイプの作品かもしれない。

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