ゾディアック

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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ゾディアック
(原題:Zodiac)


作品データ

2007年|アメリカ|サスペンス・犯罪
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ジェイク・ギレンホールマーク・ラファロロバート・ダウニー・Jr. ほか


手紙が届くたび、街の空気が少しずつ変わる

ある日、新聞社に奇妙な手紙が届く。
暗号めいた文章と、犯行を誇示するような言葉。
街のどこかで起きた殺人と、その手紙が結びついた瞬間から、空気がざわつき始める。
派手な始まりではないのに、じわっと不安が広がっていく感じ。

ざっくり言うと、正体のわからない相手を追い続ける話

犯人は自分を「ゾディアック」と名乗り、警察や新聞を相手にゲームみたいな挑発を繰り返す。
警察は捜査を進め、新聞社は記事にし、読者はそれを読む。
それぞれの立場で同じ存在を追っているはずなのに、距離はなかなか縮まらない。
時間だけがどんどん過ぎていく。

捜査と報道と、好奇心

刑事たちは地道に証拠を集めていくけど、決定打はなかなか見つからない。
一方で、新聞社の漫画家は、暗号や手紙に妙に惹きつけられていく。
最初は仕事の一部だったはずが、いつの間にか個人的な関心に変わっていく。
このズレが、話を静かに歪ませていく。

時間が解決してくれない

事件は一気に終わらず、何年も、何十年も引きずられる。
担当者が変わったり、証拠の扱いが変わったり、街の関心が薄れたりする。
それでも、完全に終わった感じにはならない。
「まだどこかに答えがあるんじゃないか」という感覚だけが残る。

人生に食い込んでくる未解決

追い続けるうちに、仕事と私生活の境目が曖昧になっていく人が出てくる。
家族との距離が変わったり、考え方が偏っていったりする。
犯人そのものより、「追う行為」が人を消耗させていく様子が目立ってくる。
派手なアクションより、疲労の積み重ねが印象に残る。

ラストに向かって

終盤では、ひとつの「可能性」が浮かび上がる。
でもそれが真実なのかどうか、はっきり言い切れる形では置かれない。
納得できそうで、でも完全には掴めない。
そんな状態のまま、物語はいったん幕を下ろす。

たぶんこんな映画

犯人を捕まえる爽快さより、わからないまま時間が流れる感覚が前に出てくる。
事件そのものより、人がどう執着していくかを見せられている気分になる。
観終わったあとも、頭のどこかで考え続けてしまうタイプの一本、そんな印象。

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