※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
パラダイスの天使たち
(Trapped in Paradise)
作品データ
1994年|アメリカ|コメディ/犯罪
監督:ジョージ・ギャロ
出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・ロヴィッツ、ダナ・カーヴィ ほか
久々に故郷へ戻った三兄弟が、なぜか銀行強盗をして抜け出せなくなる話
クリスマス前、ちょっと顔を出すだけのつもりで戻った町で、軽い判断が重なって大ごとになる。悪いことをした自覚はあるのに、環境と人の良さに足を取られて、逃げたいのに逃げられない状況にハマっていく。
強盗は成功したのに、町から出られなくなる全体像
ビル、デイブ、アルヴィンの三兄弟は、昔育った町パラダイスに立ち寄る。流れで銀行強盗を決行し、金は手に入るものの、大雪や車のトラブル、人の親切が重なって町を離れられなくなる。警察の目も徐々に厳しくなり、隠れながら時間だけが過ぎていく。
仕切りたがりと、気弱と、情に流されやすい兄弟
長男ビルは計画を立てたがるタイプだけど、詰めが甘い。次男デイブは小心者で、すぐ不安になる。三男アルヴィンはどこか抜けていて、人の良さにすぐ影響される。それぞれの性格のズレが、行動をさらにちぐはぐにしていく。
雪に閉ざされた小さな町が、逃げ場を奪う舞台になる
舞台は雪に覆われた田舎町で、移動手段も限られている。人は優しく、昔の知り合いも多くて、潜伏しているはずなのに妙に居心地がいい。外に出たいのに、町の空気がそれを許さない感じが続く。
罪悪感と欲の間で、判断が遅れていく流れ
金を持っているのに使えず、返すべきか逃げるべきかで迷い続ける。町の人たちの善意に触れるほど、三人は自分たちの立場を意識するようになる。決断を先送りにするたびに、状況はじわじわ追い詰められていく。
逃げるより、向き合う選択に落ち着く終わり方
最終的に三兄弟は、これ以上誤魔化せないところまで来て、覚悟を決める。大逆転というより、なるべくしてそうなる流れで物事が収束していく。町との関係も、きれいに区切りがつく形になる。
この映画のポイントなに?
犯罪ものなのに、緊張より人情が前に出てくるところ。悪党として振り切れない三人の中途半端さが、そのまま笑いになる。冬の田舎町という舞台が、話全体のゆるさを支えている印象。
たぶんこんな映画
悪いことをしたはずなのに、なぜか憎めない人たちの話。逃亡劇なのに、進めば進むほど足踏みしている感じが面白い。観終わると、あの町に少しだけ戻ってみたくなるタイプの作品かもしれない。

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