※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。

ロングレッグス
(Longlegs)
作品データ
2024年|アメリカ合衆国|ホラー/スリラー
監督:オズグッド・パーキンス
出演:マイカ・モンロー、ニコラス・ケイジ、ブレア・アンダーウッド ほか
静かな捜査がいつの間にか悪夢に変わっていく話
連続殺人事件を追っていたはずの捜査が、気づけば理屈の通じない領域に足を踏み入れていく。派手な恐怖より、違和感が積み重なっていくタイプの始まり方。
未解決事件を追ううちに、空気が歪みだす
FBI捜査官の主人公は、長年未解決の一家殺害事件を担当することになる。共通点はあるのに、犯人が直接手を下した形跡がなく、説明がつかない。捜査を進めるほど、事件の裏にある“何か”が見え隠れしてくる。
勘が鋭すぎる捜査官と、姿を見せない存在
主人公は直感がやたら鋭く、普通なら気にしない違和感を拾ってしまうタイプ。そのせいで、周囲と感覚がズレることも多い。一方で、事件の中心にいるはずの存在は、なかなか姿を現さず、名前や痕跡だけが増えていく。
舞台は日常っぽい場所ばかり
捜査の舞台は、住宅街、オフィス、教会みたいな普通の場所が中心。だからこそ、ちょっとした異変が強く残る。安全そうな空間が、だんだん信用できなくなっていく感覚が続く。
捜査が進むほど説明不能な要素が増える
手紙、暗号、奇妙な一致。理屈で整理しようとすると、逆に分からなくなる出来事が増えていく。犯人像がはっきりするどころか、事件そのものが別の顔を見せ始める。
過去と現在が重なっていく終盤
事件の真相に近づくにつれて、主人公自身の過去や感情も絡んでくる。追っているはずの事件と、個人的な記憶が重なり合って、逃げ場がなくなっていく。最後は、理解するというより、受け取るしかない形で決着がつく。
怖さが「見えなさ」から来る構成
ジャンプスケアより、音、間、映らないものの存在感が前に出ている。何が起きているのか全部は分からないまま、不安だけが残り続ける。説明されない部分が、そのまま恐怖になる作り。
たぶん、後から思い出してゾッとする映画
観ている最中は静かなのに、終わってから場面が頭に浮かんでくるタイプ。答えを探すより、違和感を抱えたまま持ち帰る感じが近い。じわじわ効いてくる、不穏さ重視の一本。

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