※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。

マッシブ・タレント
(The Unbearable Weight of Massive Talent)
作品データ
2022年|アメリカ合衆国|アクション/コメディ
監督:トム・ゴーミカン
出演:ニコラス・ケイジ、ペドロ・パスカル、ティファニー・ハディッシュ、ニール・パトリック・ハリス ほか
ニコラス・ケイジ本人みたいな男が自分と向き合う話
仕事も私生活も行き詰まった俳優が、自分の名前と過去の栄光を背負ったまま、とんでもない状況に巻き込まれていく。本人役っぽいけど完全に本人とも言い切れない、その境界線がずっと揺れている。
借金と焦りから、怪しい依頼を受けてしまう
主人公はキャリアの低迷とお金の問題で追い込まれている。そんな中、謎の大富豪の誕生日パーティーに呼ばれ、高額ギャラにつられて海外へ向かう。最初は気まずい社交イベントのはずが、だんだん空気が変わっていって、ただのファン対応では済まなくなる。
自信喪失気味の俳優とテンション高めの大富豪
主人公は過去の代表作に縛られていて、今の自分に自信が持てない。一方で大富豪は彼の大ファンで、作品の話になると急に距離が近くなる。二人の会話はズレているようで妙に噛み合っていて、気づくと変な友情っぽいものが芽生えていく。
舞台は豪邸と南国リゾート
場所は海が見える豪邸や開放感のあるリゾート地。景色は最高なのに、裏ではきな臭い話が進んでいる。のんびりした雰囲気とスパイっぽい緊張感が同時に存在していて、落ち着く暇があまりない。
映画みたいな展開が現実に侵食してくる
主人公は知らないうちに情報機関に目をつけられていて、役作りのつもりでやっていることが、現実の作戦と混ざり始める。本人の頭の中では過去の名シーンや理想の自分が語りかけてきて、現実と妄想の区別も怪しくなっていく。
役者として、人としての選択に辿り着く
事態が進むにつれて、主人公は「演じること」と「本音で動くこと」の違いを突きつけられる。誰かの期待に応えるのか、自分の人生を取り戻すのか。その選択が、物語の終盤で一つの形になる。
セルフパロディと本音が混ざった空気
過去作の引用やネタが多いけど、単なる内輪ノリだけで終わらない。笑わせながら、年齢やキャリアへの不安みたいなものも自然に混ざってくる。ふざけているようで、意外と素直な感情が見えてくる。
たぶん、楽しみながら元気をもらうタイプ
細かい整合性より、流れと勢いを楽しむ方がしっくりくる。笑っているうちに話が進んで、気づいたら前向きな気分になっている。自分の過去と今をどう扱うか、そんなテーマが軽やかに残る一本。

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