※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ノイズ
(The Astronaut’s Wife)
作品データ
1999年|アメリカ|SF/スリラー
監督:ランド・ラヴィッチ
出演:ジョニー・デップ、シャーリーズ・セロン、ジョー・モートン ほか
宇宙から帰ってきた夫が、少しずつ別人みたいになる話
事故から生還した宇宙飛行士の夫が、地上に戻ってから明らかにおかしくなっていく話。
ざっくり全体要約
宇宙飛行士のスペンサーは、任務中の事故で一度は消息を絶つが、奇跡的に地球へ帰還する。妻のジリアンは再会を喜ぶものの、夫の態度や言動に違和感を覚え始める。性格が変わったように見え、感情の出し方もどこか不自然。やがて不可解な出来事が続き、ジリアンは、事故の間に何が起きていたのかを探ろうとする。その先で、個人的な不安を超えた、もっと大きな違和感に触れていく。
違和感を抱え続ける妻ジリアン
ジリアンは、最初は気のせいだと思おうとする。大きな事故を経験したのだから、変わるのは当然だと自分に言い聞かせる感じ。でも小さなズレが積み重なり、無視できなくなっていく。夫を疑う罪悪感と、直感的な恐怖の間で揺れ続ける。
帰還した夫の変化
スペンサーは、外見は同じなのに、中身が違うように見える。感情が極端に乏しかったり、逆に急に攻撃的になったりする。その変化は説明されないまま進み、観ている側も「何が起きているのか」を推測するしかない状態が続く。
日常が少しずつ壊れていく空気
舞台は普通の家庭や職場なのに、空気だけが不穏になっていく。特別な装置や派手な事件より、会話のズレや沈黙が怖さを生むタイプ。安心できるはずの空間が、徐々に信用できなくなっていく感覚が強まる。
宇宙事故の裏にあるもの
ジリアンが調べを進めるにつれて、事故の詳細や周囲の反応に違和感が増していく。関係者の態度もどこか歯切れが悪く、真実がはっきり語られない。その不透明さが、疑念をさらに大きくしていく。
逃げ場のない結末
物語の終盤では、ジリアンは真実に近づくことになるけど、それは安心につながるものとは言い切れない。状況を理解したからといって、簡単に抜け出せるわけでもなく、選択肢はかなり限られている。その締め方が、後味を重く残す。
この映画のポイントなに?
派手なSFより、心理的な不安に重きを置いているところが特徴。何が起きているのかをはっきり説明しすぎないことで、不気味さが続く。夫婦という近い関係だからこそ生まれる怖さが中心にある。
たぶんこんな映画
じわじわ効いてくるタイプで、観ている間ずっと落ち着かない。大きな驚きより、違和感が積み重なる感覚が残りやすい。観終わったあと、身近な人のちょっとした変化が気になってしまうかもしれない、そんな映画っぽい。

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