ギルバート・グレイプ

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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ギルバート・グレイプ
(What’s Eating Gilbert Grape)

作品データ
1993年|アメリカ|ドラマ
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ、ジュリエット・ルイス ほか

町を出られない青年が、家族の真ん中で立ち止まる話

小さな町で家族を支えながら生きている青年が、外の世界への憧れと責任の重さに挟まれて揺れる話。

ざっくり全体要約

アイオワ州の小さな町で暮らすギルバートは、知的障害のある弟アーニーと、心を閉ざして家から出られなくなった母を支えながら生活している。家計も家事も感情の調整も、自然とギルバートに集中している。町に流れ者のベッキーがやってきたことで、ギルバートは初めて外の世界や別の生き方を意識するようになる。一方で、家族の問題は積み重なり、避けてきた現実と向き合わざるを得なくなっていく。

責任を背負いすぎている長男

ギルバートは優しくて真面目だけど、自分のことは後回しにしがち。弟の世話、母のケア、妹たちのフォローまで、気づけば全部引き受けている。町を出たい気持ちはあるのに、誰かを置いていく想像ができず、身動きが取れなくなっている感じが続く。

無邪気さで場を揺らす弟アーニー

アーニーは純粋で感情がそのまま表に出るタイプ。危なっかしい行動も多く、周囲は常に目を離せない。でもその存在は、家族の中心でもあって、みんなの感情を引っ張り出す役割にもなっている。アーニーの行動が、抑え込まれていた問題を表に出していく。

閉じこもる母と止まった時間

母は過去の出来事をきっかけに心を閉ざし、家から出られなくなっている。家族を愛していないわけではないけど、自分をどう扱えばいいのか分からない状態。時間が止まったままの家の空気が、ギルバートの選択をさらに難しくしている。

外から来た少女が運ぶ風

ベッキーは町に縛られずに生きてきた少女で、ギルバートにとってはまったく違う価値観の存在。無理に背中を押すわけでもなく、ただ一緒に時間を過ごすことで、ギルバートの視界を少し広げていく。その距離感が、逆に現実をはっきり見せてくる。

崩れて、動き出す家族の形

ある出来事をきっかけに、家族のバランスは大きく変わる。ずっと避けてきた問題が一気に表に出て、ギルバートも選ばなければならなくなる。守ることと、進むことが同時に求められる状況で、それぞれが少しずつ形を変えていく。

この映画のポイントなに?

大きな事件より、日常の積み重ねが中心に描かれているところが印象的。誰かが特別に悪いわけでもなく、みんなが精一杯な状態。静かな場面の中で、感情がゆっくり伝わってくる。

たぶんこんな映画

派手さはないけど、観ているうちに家族って何だろうと考えさせられる感じ。息苦しさもあれば、ふっと軽くなる瞬間もある。観終わったあと、当たり前だと思っていた日常を少し違う目で見たくなる映画っぽい。

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