※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅
(Alice Through the Looking Glass)
作品データ
2016年|アメリカ合衆国|ファンタジー・アドベンチャー
監督:ジェームズ・ボビン
出演:ミア・ワシコウスカ、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、サシャ・バロン・コーエン ほか
過去に飛び込みすぎて、取り返しがつかなくなりかける話
この映画、ざっくり言うと「大切な人を救いたくて、時間そのものに手を出してしまう」流れ。前作で成長したアリスが、今度は時間を超える選択をすることになる。ただの冒険というより、「やり直したい気持ち」が前面に出てきて、行動がどんどん危うくなっていく。
全体をまとめるとこんな流れ
現実世界で航海を続けていたアリスは、再びワンダーランドに戻る。そこで再会した仲間の一人が深く落ち込んでいて、その原因が過去にあることを知る。アリスは時間を操る存在から力を借り、過去へ飛ぶことを選ぶ。ところが、その行動が現在を少しずつ歪ませ、世界全体に影響を及ぼしていく。
アリスは迷いながらも突っ走る
アリスは前作よりも自立していて、行動力もある。でも今回は、その強さがそのまま無鉄砲さにもなっている。誰かのため、という理由で危険な選択を重ねていき、自分が何を壊しているのかに気づくのが遅れてしまう。その迷いが、物語の中心にずっとある。
舞台は時間の中とワンダーランド
物語はワンダーランドだけでなく、登場人物たちの過去にも踏み込んでいく。楽しかった記憶も、傷ついた瞬間も、全部が現在と地続きになっている。時間を移動することで、キャラクターの関係性がどう生まれたのかが少しずつ見えてくる。
過去を変えるたびに現在が壊れていく
アリスが過去に介入するほど、現在のワンダーランドは不安定になっていく。消えていくもの、変わってしまうものが増え、「良かれと思った行動」が必ずしも良い結果を生まない状況が続く。助けたい気持ちと、取り返しのつかなさが同時に積み重なっていく。
最後は受け入れる方向へ進む
終盤では、すべてを元に戻すことができない現実がはっきりしてくる。誰かを救うために過去を書き換えるのではなく、今をどう受け止めるかが問われる。アリスは、時間に抗うよりも、大切な人たちと向き合う選択をすることになる。
この映画のポイントっぽいところ
この作品、時間旅行の派手さよりも、「後悔」と「受容」に焦点が当たっている感じがある。キャラクターたちの過去が明かされることで、単なる不思議な住人だった存在が、急に人間味を帯びてくる。色鮮やかな映像の裏で、わりと感情寄りの話が進んでいく。
たぶんこんな映画
冒険感はありつつ、雰囲気は少ししんみり寄り。全部を直す話ではなく、直らないものとどう付き合うかを見る流れになっている。前作よりも感情の比重が高くて、キャラクターたちの背景を知ることで印象が変わりやすい一本、そんな余韻が残りやすいかもしれない。

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