※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
(Fantastic Beasts and Where to Find Them)
作品データ
2016年|アメリカ合衆国|ファンタジー・アドベンチャー
監督:デヴィッド・イェーツ
出演:エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、ダン・フォグラー、コリン・ファレル ほか
魔法生物オタクが、街ごと巻き込む大騒動を起こす話
この映画、ざっくり言うと「生き物優先で動く魔法使いが、ニューヨークで想定外の事件を連発する」流れ。主人公は人より魔法生物への関心が強く、善意で行動しているつもりが、結果的に状況をどんどん複雑にしていく。
全体をまとめるとこんな感じ
魔法生物研究家のニュートは、不思議な生き物を詰め込んだトランクを持ってニューヨークを訪れる。ところが、そのトランクの中身が街に逃げ出してしまい、魔法界の秘密を守る組織が動き出す。一方で、街では別の危険な魔法現象も進行していて、複数の問題が同時に絡み合っていく。
主人公は優しいけど世間ズレ気味
ニュートは穏やかで誠実だけど、人付き合いはかなり不器用。その代わり、生き物のことになると急に饒舌になる。危険とされる存在にも感情を向けてしまうため、周囲からは理解されにくい行動を取ることが多い。その姿勢が、物語全体のトーンを決めている。
舞台は魔法と現実が混ざる1920年代NY
物語の舞台は、1920年代のニューヨーク。表向きは普通の大都市だけど、その裏側で魔法界が必死に隠れて生きている。街の賑わいと、魔法組織の緊張感が並行して描かれ、隠しきれない違和感が少しずつ膨らんでいく。
生き物探しの裏で、別の闇が育つ
逃げた魔法生物を回収する一方で、街には制御不能な魔法エネルギーが現れる。それは個人の感情と強く結びついていて、単純に捕まえれば解決、という話ではなくなっていく。善意と恐怖が交差する中で、立場の違いがはっきりしていく。
最後は被害を抱えたまま一区切り
終盤では、魔法生物の問題と街を揺るがす危機が同時に収束していく。ただし、すべてが元通りになるわけではなく、失われたものや記憶も残る。ニュートは再び旅に出るが、この街での出来事は確実に次へつながっていく。
この映画のポイントっぽいところ
この作品、派手な魔法バトルよりも「守る側の視点」が強め。危険だから排除する、ではなく、理解しようとする姿勢がずっと描かれている。魔法生物も、人間も、完全にコントロールできない存在として扱われている感じがある。
たぶんこんな映画
世界観は広いけど、中心にあるのはかなり静かな感情。成長物語というより、価値観の違いをすり合わせていく話に近い。後から振り返ると、シリーズの始まりとして、土台を丁寧に置いている一本、そんな印象が残りやすいかもしれない。

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