ローン・レンジャー

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ローン・レンジャー
(The Lone Ranger)

作品データ
2013年|アメリカ合衆国|アクション・アドベンチャー/西部劇
監督:ゴア・ヴァービンスキー
出演:アーミー・ハマー、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、ウィリアム・フィクナー ほか

正義感だけは空回り気味な男が、伝説のヒーロー扱いされていく話

この映画、ざっくり言うと「理想ばっかり高い検事が、とんでもない相棒と組んで西部を駆け回る」流れ。本人はヒーローになるつもりなんてほぼなくて、むしろ現実に振り回され続ける側。気づいたら白馬に乗せられ、仮面まで被せられて、伝説っぽい立場に押し上げられていく。

全体をまとめるとこんな感じ

兄と共に犯罪組織を追っていた青年検事が、裏切りと襲撃に巻き込まれて瀕死になる。そこで現れたのが、風変わりな先住民の男。彼に救われた主人公は、死んだことにされ、正体を隠したまま悪党たちを追う流れになる。鉄道利権や腐敗した権力が絡む中、2人は衝突しながらも事件の核心へ近づいていく。

理想主義が現実に叩き潰され続ける主人公

主人公は法と正義を信じて疑わないタイプ。でも西部の現実はかなり荒っぽくて、話し合いもルールも通じにくい。信念を貫こうとするほど、状況は裏目に出て、周囲に迷惑をかけてしまう。その度に、自分が思っていた正義が通用しない世界を突きつけられていく。

相棒は常に一歩ズレた位置にいる

もう一人の主役とも言える相棒は、過去に大きな喪失を抱えた先住民。冗談みたいな行動を繰り返す一方で、内側には強烈な復讐心を持っている。主人公とは価値観がまるで合わず、会話もかみ合わないことが多いけど、行動だけはやたら的確。そのズレが、旅全体を妙な方向に引っ張っていく。

舞台は鉄道が世界を変えつつある西部

物語の背景には、鉄道建設によって急激に変わっていく西部社会がある。表向きは文明の象徴だけど、裏では利権争いや暴力が渦巻いている。砂漠、荒野、町、列車と、場所が変わるたびに状況も悪化していき、逃げ場がどんどんなくなっていく。

追う側と追われる側が何度も入れ替わる

途中からは、主人公たちが追っているはずの相手に逆に追われる展開が続く。味方だと思っていた存在が怪しくなったり、真犯人がはっきりしてきたりして、話はかなり込み入っていく。主人公はそのたびに判断を迫られ、理想だけでは動けなくなっていく。

クライマックスは列車ごと全部持っていく

終盤は、複数の列車が絡む大掛かりなアクションに突入する。ここで主人公は、隠していた正体と向き合いながら、ようやく自分なりの立ち位置を見つけていく。相棒との関係も、完全に理解し合うわけじゃないけど、役割分担みたいな形で落ち着いていく。

この映画のポイントっぽいところ

この作品、西部劇の王道をなぞりつつ、かなり脱線も多い。真面目な正義の話と、どこか力の抜けた冒険譚が同時に進んでいて、そのバランスが独特。ヒーロー誕生の物語というより、「ヒーロー扱いされてしまった人の話」として見ると、しっくりきやすい。

たぶんこんな映画

スケールは大きくて、展開も派手だけど、主人公はずっと振り回され気味。完璧な活躍を期待するより、相棒とのズレたやり取りや、状況の転がり方を眺める感覚に近い。結果的に、西部の伝説がどうやって作られたのかを、少し斜めから見せられた気分になりやすいかもしれない。

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