パブリック・エネミーズ

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パブリック・エネミーズ
(Public Enemies)

作品データ
2009年|アメリカ|犯罪・ドラマ
監督:マイケル・マン
出演:ジョニー・デップ、クリスチャン・ベール、マリオン・コティヤール ほか

銀行強盗がスター扱いされてた時代の話

不況のど真ん中で、銀行を襲って喝采を浴びる男が現れる。銃を持ってるのにどこか紳士的で、逃げ足が異様に速い。時代の空気に押し上げられたアウトローが、表舞台に立ってしまう導入。

ざっくり全体要約

1930年代、銀行強盗ジョン・デリンジャーは仲間と連携し、次々と大胆な犯行を成功させて名を広めていく。一方、捜査側ではFBI捜査官メルヴィン・パーヴィスが追跡を任され、組織的な捜査が本格化。逃走と潜伏を繰り返す中で、デリンジャーはビリーという女性と出会い、束の間の安らぎを得る。名声が高まるほど包囲網は狭まり、自由と現実のズレがはっきりしていく。

派手に生きたい男と、職務に縛られた男

デリンジャーは、その場を楽しむことに全振りしている人。長期的な計画より「今」を選ぶタイプで、危うさと魅力が同時に立っている。
パーヴィスは真逆で、規則と成果に縛られながら任務を進める人。感情を抑えつつ、結果を出さなきゃいけない立場が重くのしかかっている。

不況下のアメリカを走り回る

舞台は銀行が嫌われ、強盗が英雄視される空気の残る時代。街、道路、銀行、隠れ家を転々としながら、追う側と追われる側の距離が少しずつ縮まっていく。移動の多さが、落ち着かない時代感をそのまま映している。

有名になるほど逃げ場が減る

新聞に名前が出て、噂が広まるほど、デリンジャーの行動は読まれやすくなる。仲間との連携も崩れ始め、偶然に助けられる場面と、運が尽きる瞬間が交互にやってくる。捜査側の装備と手法も進化していく。

一瞬の自由が残すもの

終盤では、逃げ切るかどうかより、どう生きたかが前に出てくる。短い自由と引き換えに失ったもの、残ったものが静かに整理されていく。派手さより、余韻が強めに残る締め方。

銃声より空気感で押してくる

音楽や演出は抑え気味で、緊張感は間と沈黙で積み上げてくるタイプ。派手なアクションを期待すると肩透かしに感じる人もいそうだけど、時代の手触りを感じる作りになっている。

たぶん、時代に持ち上げられた人間の話

英雄扱いされたアウトローと、それを止める側。どちらも時代の流れに乗ってしまった感じがあって、単純な善悪では片付かない。観終わったあと、あの時代ならどう見えてたんだろう、って考えが残りやすい一本。

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