※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密
(Mortdecai)
作品データ
2015年|アメリカ合衆国|クライム・コメディ
監督:デヴィッド・コープ
出演:ジョニー・デップ、グウィネス・パルトロー、ユアン・マクレガー、ポール・ベタニー ほか
自信だけは一流の男が、全方位に迷惑をかけながら名画を追いかける話
この映画、ざっくり言うと「見た目も中身も信用ならない男が、なぜか事件の中心に放り込まれる」流れ。本人はスマートに立ち回っているつもりだけど、実際はほぼ成り行き任せ。口先と雰囲気だけで切り抜けようとして、事態を余計にややこしくしていく。
全体をまとめるとこんな感じ
美術商チャーリー・モルデカイは、盗まれた名画の行方を追うよう依頼される。その絵には、とんでもない秘密が隠されているらしく、各国の怪しい人物たちが一斉に動き出す。チャーリーは妻や部下、警察関係者を巻き込みながら、ヨーロッパを中心に右往左往することになる。
主人公は信用できそうで全然できない
チャーリーは自信満々で話も上手いけど、肝心なところで頼りにならない。ピンチになると逃げ腰になり、プライドだけは無駄に高い。そのくせ妙に運が良くて、なぜか致命的な失敗は避けてしまう。見ている側も「この人、大丈夫なのか?」という気持ちをずっと抱えることになる。
舞台は美術界と裏社会の境目
物語は、オークション会場や豪邸、裏取引の現場などを行き来する。表向きは上品で華やかな世界だけど、裏では金と欲がむき出しになっている。そのギャップの中で、チャーリーの軽さがやたら浮き上がる。
追う者が多すぎて話が絡まる
名画を巡って、警察、犯罪組織、個人的な因縁を持つ人物たちが同時に動く。誰が味方で誰が敵なのか、本人も把握しきれていない状態が続く。その混乱が、コメディ寄りのドタバタとして積み重なっていく。
最後は勢いで着地する
終盤では、名画の秘密が明らかになり、追いかけっこも一応の終点を迎える。計画通りというより、流れに押されて辿り着いた感じが強い。チャーリー自身も、大きく成長するというより、元の調子に戻っていく形で物語が締まる。
この映画のポイントっぽいところ
この作品、ミステリーとして緻密というより、キャラクターのズレを楽しむタイプ。主人公の胡散臭さと、周囲の真面目さの落差がずっと笑いどころになっている。事件そのものより、人が振り回される様子が中心にある。
たぶんこんな映画
テンポよく場面が切り替わって、細かいことは気にせず眺めるのが合いやすい。スマートそうで全然スマートじゃない主人公の立ち回りを楽しむ感覚に近い。肩の力を抜いて、軽い混乱を眺める一本、そんな後味が残りやすいかもしれない。

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