※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ツーリスト
(The Tourist)
作品データ
2010年|アメリカ・フランス|サスペンス/ロマンス
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョニー・デップ、ポール・ベタニー ほか
観光客が突然スパイ映画に放り込まれる話
ただの休暇のつもりでヨーロッパに来た男が、謎めいた美女に声をかけられた瞬間から、空気が一気に変わる。何も知らないまま、追われて疑われて巻き込まれていく、そんな始まり。
ざっくり全体要約
アメリカ人観光客のフランクは、列車で出会ったエリーズという女性に誘われ、イタリア・ヴェネツィアへ向かう。実はエリーズは、ある男を巡る騒動の中にいて、彼女の行動はすべて“誰かを欺くため”のものだった。フランクは本人の知らないところで重要人物扱いされ、警察や犯罪組織から目をつけられる。逃げたり捕まったりを繰り返すうちに、彼自身の立場も少しずつ変化していく。
何も知らない男と、全部知ってそうな女
フランクは基本的に一般人で、状況に流され続けるタイプ。勇敢というより困惑が先に立っていて、その普通さが逆に目立つ。
エリーズは常に余裕があり、何を考えているのか掴みにくい存在。視線や仕草だけで場を動かしていく感じが強い。
水の都で追いかけっこが始まる
舞台はヴェネツィア。運河、路地、豪華なホテルや仮面舞踏会。観光地らしい風景の中で、監視や追跡が進んでいく。美しい景色と緊張感の組み合わせが独特。
勘違いと仕組まれた役割
フランクは、ある人物の身代わりとして使われている可能性が高く、周囲はそれを前提に動いている。本人だけが何も知らず、話が進むほど誤解は大きくなっていく。警察、犯罪組織、エリーズ、それぞれの思惑が交差して状況は混線する。
正体が明らかになる夜
終盤では、誰が誰を騙していたのかが整理されていく。フランクの立場も、ただの観光客では説明できない形に落ち着き、エリーズとの関係も別の意味を帯びる。事件は一応の解決を迎え、雰囲気は意外と軽やか。
重くならないサスペンス寄り娯楽
命の危険はあるのに、全体のトーンはどこか軽め。緊張よりも雰囲気や掛け合いを楽しむ作りで、深刻さは前に出すぎない。
たぶん、雰囲気で転がしていく映画
細かい理屈より、場所と人物の魅力で進んでいく感じ。ヴェネツィアの景色とスター二人の距離感を眺めながら、気楽に流れに乗るのが合いそうな一本。

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