※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
マスク・オブ・ゾロ
(原題:The Mask of Zorro)
作品データ
1998年|アメリカ|アクション/アドベンチャー
監督:マーティン・キャンベル
出演:アントニオ・バンデラス、アンソニー・ホプキンス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ ほか
伝説を引き継いだ男が、剣と仮面で立ち上がる話
ヒーローは突然生まれない。
誰かの意志と技を受け取って、ようやく形になる。
この映画は、伝説だったゾロが、次の世代へ受け継がれていく瞬間を描いていく。
老いた英雄と若い男が出会って、ゾロが生まれ直す
かつてのゾロ、ドン・ディエゴは、長い年月を経て囚われの身になっている。
そこへ現れたのが、腕はあるけど荒っぽい若者アレハンドロ。
復讐と正義のため、ディエゴは彼を新しいゾロとして鍛え上げる。
やがて仮面と剣は引き継がれ、物語は大きく動き出す。
復讐を背負う師匠と、衝動で動く弟子
ディエゴは失ったものを胸に秘め、冷静に機会を待つ人物。
怒りを内に溜め込みながら、計画的に動く。
アレハンドロは感情が先に立ち、勢いで突っ走るタイプ。
二人の温度差が、師弟関係として面白く効いてくる。
カリフォルニアの地、支配と反抗が渦巻く時代
舞台は19世紀のカリフォルニア。
スペインからメキシコへと時代が移り変わる、緊張した時期。
権力者たちは土地と人を支配しようとし、民衆は声を上げられない。
ゾロの行動が、抑え込まれた不満を少しずつ揺らしていく。
剣戟と策略が絡み合って、因縁が加速する
剣の勝負、潜入、正体隠しが次々と展開される。
アレハンドロはゾロとして経験を積みながら、自分の過去とも向き合うことになる。
ディエゴの復讐と、アレハンドロの成長が同時進行で進む。
敵との因縁が明らかになるほど、物語は一直線にクライマックスへ向かう。
仮面の意味が、次の世代へ渡される
終盤では、それぞれの復讐と正義が一つの形に収束する。
誰がゾロなのかより、ゾロが何を象徴するのかがはっきりしてくる。
仮面は隠すためじゃなく、守るためのものとして残る。
役目を終えた者と、新しく背負う者が入れ替わる形で物語は区切られる。
この映画のポイントなに?
師弟ものとしても、王道アクションとしても楽しめる構成。
剣戟シーンは軽やかで、動きそのものが見せ場になっている。
ロマンス要素も絡んで、テンポよく進む。
アントニオ・バンデラスのヒーロー像が、ここで一気に完成する。
たぶんこんな映画
深刻すぎず、ちゃんとワクワクできる冒険譚。
正義とか伝説を、少し明るく受け取り直せる。
観終わったあと、テーマ曲と剣の音が頭に残り続ける、そんな一本。

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