ダウンサイズ

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ダウンサイズ
(Downsizing)

作品データ
2017年|アメリカ|SF・ドラマ
監督:アレクサンダー・ペイン
出演:マット・デイモン、クリストフ・ヴァルツ、ホン・チャウ、クリステン・ウィグ、ウド・キア ほか

人生を小さくしたら幸せも縮むのか考え始める話

人口増加と環境問題の解決策として、人間を極端に小さくする技術が広まり始めた近未来。平凡な会社員ポールは、生活が楽になるという触れ込みに惹かれ、妻と一緒に「小さくなる」決断をする。ただ手続きの途中で思わぬズレが起こり、ポールは一人だけミニチュア世界で暮らすことになる。豊かさの基準が一変した社会で、彼は新しい出会いと価値観に触れていく。

ポール、善人だけど流されやすい

ポールは基本的に穏やかで、誰かと争うタイプではない。選択も自分で決めているつもりだが、実際は周囲の空気や広告に背中を押されて動いている感じが強い。小さな世界に来てからも、与えられた環境に順応しつつ、本当にこれで良かったのかを考え続けている様子が見えてくる。

小さくなった世界は、意外と派手

舞台になるのは、縮小された人々が暮らす専用コミュニティ。サイズは小さいのに、家や娯楽は豪華で、贅沢さが強調されている。外の世界とは隔離されているが、格差や不平等はそのまま持ち込まれているようにも感じられる。スケールは変わっても、人間関係の面倒さは残っている。

出会いが価値観を揺らす

ポールは、自由奔放な男ドゥーシャンや、過酷な過去を背負った女性ンゴック・ランと関わるようになる。特にランとの交流を通して、ポールは自分がどれだけ守られた選択ばかりしてきたかを意識し始める。小さな世界の中でも、立場や経験の差がはっきり見えてくる流れになる。

理想と現実が噛み合わなくなる

物語が進むにつれて、「小さくなれば世界が救われる」という理屈が、現実の生活とずれていることが浮かび上がる。環境や未来を考える動きも出てくるが、ポール自身は何を信じて進むのか迷い続ける。安全な場所に留まるのか、外へ踏み出すのかという選択が迫ってくる。

選ぶのは大きさより、生き方

終盤では、ポールがこれからどう生きるのかを決める局面に向かう。便利さや快適さよりも、人とのつながりや目の前の現実をどう扱うのかが重要になっていく。サイズの話から始まった物語が、いつの間にか人生観の話へ移っていく流れが印象に残る。

この映画のポイントっぽいところ

奇抜な設定を使いながら、テーマはかなり身近。豊かさや幸福をどう測るのか、という問いがずっと背景にある。コメディっぽい場面と、静かに考えさせる場面が交互にやってくる構成も特徴的。

たぶんこんな映画

SF設定にワクワクしつつ、途中から人生相談みたいな顔を見せてくる一本。派手な結論より、考える時間を残してくるタイプ。観終わったあと、自分にとっての「ちょうどいい大きさ」を少し考えたくなる感じがする。

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