※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。

モブスターズ/青春の群像
(Mobsters)
作品データ
1991年|アメリカ|ギャング・ドラマ
監督:マイケル・カーベルニコフ
出演:クリスチャン・スレーター、パトリック・デンプシー、
リチャード・グリエコ、コスタス・マンディロア ほか
後に伝説になる若者たちが、まだ何者でもなかった頃の話
第一次世界大戦後の混乱したアメリカで、理不尽に家族や仲間を奪われた若者たちが出会い、手を組み、巨大なギャング組織に立ち向かっていく話。
チャーリー・ルチアーノを中心に、フランク・コステロ、マイヤー・ランスキー、
ベンジャミン・シーゲルの4人が、憎しみと野心を燃料に成り上がっていく過程が一気に描かれる。
登場人物
・チャーリー・ルチアーノ
父親を殺され、ギャングに強い憎しみを抱く青年。
行動力とカリスマ性で仲間を引っ張っていく。
・フランク・コステロ
ルチアーノの幼なじみで相棒。冷静で現実的な判断役としてチームを支える。
・マイヤー・ランスキー
ユダヤ系の若者。頭の切れる計算役で、後の計画立案を担う存在。
・ベンジャミン・シーゲル
短気で派手な行動派。危うさと勢いを象徴する存在。
憎しみから始まる、荒れた時代の出会い
舞台は第一次世界大戦後の不況下のアメリカ。
街はギャングに支配され、ドン・ファレンザーノとドン・マッセリアという二大勢力が裏社会を牛耳っている。そんな中、チャーリー・ルチアーノは父親を殺され、さらに友人まで失う。
怒りと絶望を抱えた彼は、同じ境遇で生きてきたフランク・コステロと共に、
荒んだ日々を送っていた。
ある日、2人はマイヤー・ランスキーというユダヤ系の若者を救ったことをきっかけに、
新しい関係が生まれていく。
4人が揃い、巨大な敵を見据える
マイヤーとの出会いをきっかけに、ベンジャミン・シーゲルも加わり、
4人は急速に距離を縮めていく。
それぞれ性格も考え方も違うが、共通しているのは現状への強い不満と、
ギャング社会を変えたいという思いだった。
彼らは街を支配するファレンザーノに狙いを定め、無謀とも言える誓いを立てる。
若さゆえの勢いと計算、友情と疑念が入り混じりながら、4人は裏社会の奥へと踏み込んでいく。
友情と野心の行き着く先
物語は、彼らがただの若者から、やがて名を知られる存在へと変わっていく過程を描いていく。
誰かを信じ、裏切りを警戒し、命の重さを知りながら前に進むしかない世界。
ファレンザーノを倒すという誓いは、次第に4人それぞれの野心や価値観の違いを浮き彫りにしていく。友情は続くのか、それとも別の道を選ぶのか。青春の延長線上にある、重たい選択が突きつけられる。
こんな感じの映画
重たい歴史ものというより、荒れた時代を必死に生き抜く若者たちの群像劇。ギャング映画だけど、根っこは青春ドラマにかなり近い空気感。勢いと不安が同時に押し寄せてくるタイプの一本。

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