ブルーベルベット

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




ブルーベルベット(オリジナル無修正版) [Blu-ray]
ジェフリー・ボーモント…カイル・マクラクラン ドロシー・ヴァレンズ…イザベラ・ロッセリーニ フランク・ブース…デニス・ホッパー サンディ…ローラ・ダーン 監督・脚本:デイビッド・リンチ 製作:フレッド・カルーソ 製作総指揮:リチャード・ロス 撮影:フレデリック・エルムズ 音楽:アンジェロ・バダラメンティ ●字...



ブルーベルベット
(Blue Velvet)

作品データ
1986年|アメリカ|ミステリー/サスペンス
監督:デイヴィッド・リンチ
出演:カイル・マクラクラン、イザベラ・ロッセリーニ、デニス・ホッパー、ローラ・ダーン ほか

片耳を拾った大学生が、町の裏側を全部見てしまう話

のどかで平和そうな田舎町で、人間の片耳を拾ってしまった青年が、
その謎を追ううちに、街の地下に広がる欲望と暴力の世界に足を踏み入れてしまう。
きれいな芝生の下では、想像もしたくないものがうごめいていて、
一度見てしまったら、もう元の景色には戻れない。そんな流れの映画。

登場人物

・ジェフリー・ボーモント
大学を休学して帰郷した青年。好奇心から事件に首を突っ込んでいく。

・ドロシー・ヴァレンズ
クラブで歌う女性歌手。事件の中心にいる人物。

・フランク・ブース
暴力的で危険な男。ドロシーに異常な執着を見せる。

・サンディ・ウィリアムズ
刑事の娘。ジェフリーに協力し、事件を追う。

・ジョン・ウィリアムズ
ランバートン警察の刑事。ジェフリーに深入りするなと忠告する。

・ベン
フランクの仲間。妙に浮世離れした存在。

田舎町で拾われた、ありえない落とし物

父親の入院をきっかけに故郷へ戻ったジェフリーは、
ある日、野原で切断された人間の片耳を見つける。
それを刑事であるジョン・ウィリアムズに届けたことで、
彼は刑事の娘サンディと知り合い、事件の噂を耳にする。
どうやら、この片耳はクラブ歌手ドロシー・ヴァレンズと関係があるらしい。

覗き見から始まる、取り返しのつかない関わり

好奇心を抑えきれなかったジェフリーは、
サンディの協力を得て、ドロシーの部屋に無断で侵入する。
クローゼットに隠れた彼が目撃したのは、
ドロシーとフランク・ブースによる倒錯的で暴力的な関係だった。
この瞬間から、ジェフリーはもう安全な観察者ではいられなくなる。

光の世界と闇の世界がぶつかる結末

事件に深入りするほど、ジェフリーの周囲は危険になっていく。
一方で、サンディの語る明るい未来のイメージと、
フランクが支配する闇の世界は、はっきりと対照的に描かれる。
やがて暴力は表に噴き出し、隠されていた世界は破壊される。
それでも、何事もなかったかのように町は日常へ戻っていく。

この映画のポイント

・のどかな田舎町と、裏側の落差
・覗き見から始まるミステリー構造
・暴力と欲望が日常のすぐ隣にある感覚
・音楽と映像で作られる独特の空気

たぶんこんな映画

最初は普通のミステリーっぽく始まるのに、
気づくと変な場所まで連れていかれている。
説明しすぎない分、後味が妙に残って、
見終わったあとも、あの町の芝生を思い出してしまう。
そんな感触の一本。

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