勇気ある追跡

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




勇気ある追跡 [DVD]
時が経つほど味わい深い、オトナの名作・傑作がここにある。 西部劇の王者、ジョン・ウェイン主演!



勇気ある追跡
(True Grit)

作品データ
1969年|アメリカ|西部劇
監督:ヘンリー・ハサウェイ
出演:ジョン・ウェイン、キム・ダービー、グレン・キャンベル ほか

頑固な保安官と生意気な少女が仇を追い詰めに行く話

父を殺された少女マティが、酒好きで無鉄砲な連邦保安官ルースター・コグバーンを雇い、仇討ちの旅に出る。正義感と意地がぶつかり合いながら、年齢も立場も違う三人が、荒野で同じ方向を向いていく。

登場人物

・ルースター・コグバーン
片目で無頼、口も態度も荒い連邦保安官。腕は確かだが評判は最悪。

・マティ・ロス
父を殺された少女。理屈と根性で大人をねじ伏せる行動派。

・ラ・ボーフ
テキサス・レンジャー。理想と規律を重んじ、コグバーンとは相性が悪い。

・トム・チェイニー
マティの父を殺した逃亡犯。三人の追跡の標的。

仇討ちを仕切るのは少女

物語は、父を殺されたマティが犯人トム・チェイニーを追うと決めるところから始まる。
彼女は大人に任せず、自分で人選を始め、腕はあるが素行に問題ありのルースター・コグバーンを雇う。条件交渉も金の管理も、主導権は完全にマティ側だ。

ガタガタな三人組が荒野へ

追跡に加わるのは、テキサス・レンジャーのラ・ボーフ。
規律派のラ・ボーフと、無法寄りのコグバーンは常に衝突し、その間でマティが淡々と指示を出す。噛み合わない会話のまま、一行はインディアン・テリトリーへ足を踏み入れる。

追跡が削っていくもの

荒野での移動は過酷で、撃ち合いや裏切りが続く。
マティは少女らしさを削りながら前に進き、コグバーンは無鉄砲さの裏にある責任を露わにしていく。ラ・ボーフもまた、理想だけでは立ち行かない現実に直面する。

最後に見せる“勇気”

追い詰められた先で待っているのは、運と決断の瞬間だ。
恐怖に足を取られながらも、マティは引き返さない。コグバーンはその背中を、言葉ではなく行動で支える。ここで示される“勇気”は、強さというより、引かない覚悟に近い。

この映画のポイント

・少女が主導権を握る復讐劇
・三者三様の正義がぶつかる会話劇
・荒野の移動と追跡が生む緊張感
・ジョン・ウェインの荒々しい魅力が全開

たぶんこんな映画

派手な銃撃より、意地と根性の積み重ねが効いてくる。
大人たちを振り回す少女の存在が、物語の重心をぐっと前に引っ張る。
見終わる頃には、勇気って年齢じゃないんだな、と思わされる一本。

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