イージー・ライダー

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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イージー・ライダー
(Easy Rider)

作品データ
1969年|アメリカ|ドラマ・ロードムービー
監督:デニス・ホッパー
出演:ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン ほか

自由を探しに走り出したらアメリカの現実にぶつかる話

コカイン密売で得た金をバイクのタンクに隠し、キャプテン・アメリカとビリーは本当の自由を求めて走り出す。広い国を縦断する旅は気ままで輝いて見えるが、進むほどに拒絶と暴力が顔を出し、理想は静かに削られていく。

登場人物

・ワイアット(キャプテン・アメリカ)
星条旗ヘルメットのバイカー。寡黙で理想主義的。自由に強いこだわりを持つ。

・ビリー
陽気で短気な相棒。勢いで生き、先のことはあまり考えない。

・ジョージ・ハンセン
留置場で出会う若い弁護士。言葉で世界を説明できる男で、二人に同行する。

金を手にして、走り出す

メキシコからロサンゼルスへの取引を終え、二人は大金を手に入れる。
それをタンクに隠し、カリフォルニアからニューオーリンズのマルディグラを目指して、ハーレーで旅に出る。目的は明確じゃない。ただ走ること自体が、自由の証明だった。

旅先で見える別のアメリカ

農家の家で食事を分けてもらったり、ヒッピーのコミューンに立ち寄ったりと、道中は穏やかな時間も流れる。
一方で、無許可の行動を理由に留置場に入れられ、地元の視線が冷たい場所も増えていく。自由は歓迎される場所と、嫌われる場所がはっきり分かれている。

三人になって、拒絶が露わになる

留置場で知り合ったジョージの口利きで釈放され、三人は一緒に走る。
だが行く先々で、彼らは「理解されない存在」として扱われる。ついには排他的な住民の暴力にさらされ、取り返しのつかない出来事が起こる。

祝祭の街とバッドトリップ

ニューオーリンズに辿り着いた二人は、謝肉祭に参加し、娼婦とともに夜を過ごす。
墓地でのドラッグ体験は祝祭から悪夢へと転び、旅の高揚感は完全に崩れる。理想の自由は、ここでは居場所を持たない。

走り続けた先にあるもの

街を離れ、山中で野宿する二人。
ビリーは未来の幸せを夢見るが、キャプテン・アメリカは、この国の現実を直視している。自由を体現しているはずの二人に、最後の拒絶が待っている。

この映画のポイント

・ロードムービーとしての開放感と終盤の落差
・音楽と風景が感情を引っ張る構成
・自由という言葉の曖昧さを突きつける展開
・アメリカン・ニューシネマの象徴的存在感

たぶんこんな映画

バイクで走るシーンは気持ちいいのに、観終わると胸に重たいものが残る。
自由を語るほど、その居場所の狭さが見えてくる感じ。
夢を追った旅の話なのに、現実から目を逸らせなくなる一本。

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