※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
エルダー兄弟
(The Sons of Katie Elder)
作品データ
1965年|アメリカ|西部劇
監督:ヘンリー・ハサウェイ
出演:ジョン・ウェイン、ディーン・マーティン ほか
母の葬式で帰省したら一家ごと潰されてた兄弟がケリをつける話
久々に故郷へ戻ったエルダー四兄弟は、母の死だけでなく、父の殺害と牧場の乗っ取りという現実を突きつけられる。誰が何を奪ったのかを確かめるうちに、町の権力者と全面対決に突入。家族の名誉と命を賭けた復讐が、兄弟それぞれの覚悟を削り出していく。
登場人物
・ジョン・エルダー
長男。荒くれ者だが責任感が強く、最終的に全部を背負う役回りになる。
・トム・エルダー
次男。皮肉屋で軽口担当だが、腹を決めたときの行動力は一番危ない。
・マット・エルダー
三男。実直で兄弟の中ではバランサー的存在。
・バド・エルダー
末弟。まだ18歳で、兄たちの背中を必死に追いかけている。
・モーガン・ヘイスティングス
町の実力者。銃器製造で力を持ち、エルダー家を踏み潰した張本人。
・カーリー
雇われの殺し屋。挑発と暴力で事態を一気に悪化させる。
葬式帰りに突きつけられる現実
母の葬儀に参列するため、四兄弟はテキサス州クリアウォーターへ戻ってくる。
ところが、父は背後から撃たれて死亡、牧場はすでに他人のもの。悲しむ暇もなく、何が起きたのかを確かめるため、兄弟は動き出す。
町の支配者との正面衝突
調べを進めるほど、町の実力者ヘイスティングスの存在が浮かび上がる。
復讐を警戒した彼は、殺し屋を使って兄弟を挑発し、保安官殺しの濡れ衣まで着せてくる。事態は一気に悪化し、ジョンは投獄され、兄弟は完全に追い込まれていく。
逃亡と犠牲、取り返しのつかない展開
移送中の襲撃や橋の爆破など、暴力はどんどんエスカレートする。
撃ち合いの末に命を落とす者、重体になる者が出て、兄弟は数を減らしていく。復讐はもはや正義でも義務でもなく、生き残るための行動に変わっていく。
最後は一人で決着をつけに行く
真相を白状させるところまでたどり着いても、犠牲は止まらない。
すべてを失いかけたジョンは、単身でヘイスティングスのもとへ向かい、家族の因縁に終止符を打とうとする。
この映画のポイント
・四兄弟それぞれに役割と性格がある
・復讐が進むほど人数が減っていく構成
・町の権力と個人の怒りのぶつかり合い
・西部劇らしい乾いた展開の連続
たぶんこんな映画
兄弟で並んで歩いていたはずなのに、気づけば一人ずつ消えていく。
スカッと爽快というより、やるしかない状況に追い込まれていく重さが残る。
家族の名前を守るために、どこまで行けるのかを見せる、骨太な西部劇。

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