ハイヤー・ラーニング

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ハイヤー・ラーニング
(Higher Learning)

作品データ
1995年|アメリカ|ドラマ
監督:ジョン・シングルトン
出演:オマー・エップス、クリスティ・スワンソン、マイケル・ラパポート、ジェニファー・コネリー、ローレンス・フィッシュバーン ほか

大学に入ったら世界が広がると思ってたら、分断のど真ん中だった話

希望いっぱいで入学したキャンパスで、新入生たちはそれぞれ別の壁にぶつかる。性差別、人種、孤独、過激思想。学ぶはずの場所で、何を信じ、どこに属するかを迫られ、選択が連鎖していく。交差した青春の行き着く先は、静かに、でも確実に破裂点へ近づいていく。

物語の主要人物

・マリク・ウィリアムズ(オマー・エップス)
奨学金で陸上を続ける学生。人種差別への苛立ちを抱える。

・クリスティン・コナー(クリスティ・スワンソン)
新入生。被害をきっかけに性差別の問題に向き合う。

・レミー(マイケル・ラパポート)
孤独な学生。居場所を求め過激思想へ傾く。

・タリン(ジェニファー・コネリー)
女性運動に関わる学生。クリスティンと関係を持つ。

・モーリス・フィップス教授(ローレンス・フィッシュバーン)
教育の意味を厳しく問い続ける教授。

期待と現実がぶつかる入学初日

コロンブス大学に集まった新入生たちは、それぞれ期待を胸に抱いていた。だが授業、寮生活、対人関係の中で、理想と現実のズレが早くも露わになる。キャンパスは自由な場であると同時に、価値観がぶつかり合う場所でもあった。

それぞれの問題が別々に深まっていく

クリスティンはデート相手からの被害を経験し、女性問題に向き合い始める。マリクは陸上選手としてしか評価されない現状に反発し、急進的な黒人グループへ近づく。レミーは友人を作れず孤立し、受け入れてくれる居場所としてネオナチの集団に引き寄せられていく。

交わらないはずだった選択が、少しずつ重なる

一見無関係に進んでいた三人の道は、キャンパスという閉じた空間で徐々に影響し合う。誰かの正義は、別の誰かの脅威になり、言葉や行動は連鎖していく。教授フィップスは「学ぶとは何か」を問い続けるが、答えは簡単には出ない。

悲劇へ向かう流れ

孤独、怒り、恐怖が積み重なり、取り返しのつかない選択がなされる。キャンパスで起きた出来事は、個人の問題では終わらず、周囲を巻き込みながら一気に噴き出す。青春の途中で、学びの場は試練の場へと変わっていく。

この映画のポイント

・大学キャンパスを舞台にした群像劇
・人種、性差別、過激思想が同時進行で描かれる
・登場人物それぞれの選択が連鎖する構成
・教育とは何かを問い続ける視点

たぶんこんな映画

華やかな学生生活というより、ずっと張り詰めた空気が流れている。誰もが正しいと思って動いているのに、少しずつズレていく感じが重い。観終わると、大学で学ぶのは知識だけじゃない、ということが嫌でも残る、そんな一本。

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