※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
バットマン リターンズ
(BATMAN RETURNS)
作品データ
1992年|アメリカ|スーパーヒーロー
監督:ティム・バートン
出演:マイケル・キートン、ミシェル・ファイファー、ダニー・デヴィート ほか
ヒーローが脇役になって、悪役たちが全力で暴れ回る話
ゴッサムに平和が戻ったかと思ったら、今度はペンギン、キャットウーマン、そして胡散臭い実業家が一斉に動き出す。街はクリスマスムードなのに、中身はかなりどす黒い。バットマンは街を守ろうとするけど、物語の中心はむしろ悪役たちの人生と暴走。その歪さを眺めているうちに、気づいたら世界観にどっぷり浸かっている。
物語の主要人物
・ブルース・ウェイン/バットマン(マイケル・キートン)
ゴッサムを影で守る大富豪
・セリーナ・カイル/キャットウーマン(ミシェル・ファイファー)
実業家の秘書から一変し、夜の街を駆ける存在
・オズワルド・コブルポット/ペンギン(ダニー・デヴィート)
捨てられた過去を持ち、街に復讐を企む男
・マックス・シュレック(クリストファー・ウォーケン)
街の裏で野望を巡らせる実業家
クリスマスの夜に始まる、捨てられた過去
物語は30年前のクリスマスから始まる。名家に生まれながら、奇形を理由に捨てられた赤ん坊オズワルドは、川に流され、廃墟の動物園へ辿り着く。そこから時代は現代へ。ジョーカー亡き後のゴッサムは、一見平和そうに見えて、また不穏な空気が漂い始めていた。
ペンギンの復活と、街を巡る陰謀
成長したオズワルドは、地下道を拠点に犯罪組織を率い、クリスマスイベントを襲撃する。騒動を止めるため、バットマンが動き出すが、その裏では実業家マックス・シュレックがペンギンと手を組み、街の発電所を巡る計画を進めていた。表向きは街のため、実態は完全に私欲。ゴッサムはどんどん混沌に引きずり込まれていく。
キャットウーマン誕生と、交錯する想い
シュレックの不正に気づいた秘書セリーナは、口封じのために突き落とされる。しかし彼女は奇跡的に生き延び、キャットウーマンとして生まれ変わる。復讐心を抱えながら夜の街に現れる彼女と、バットマンは惹かれ合い、同時にぶつかり合う。ペンギン、シュレック、キャットウーマン、それぞれの思惑が絡まり、街は一気にクライマックスへ向かう。
この映画のポイント
・ティム・バートン色全開のゴシックな世界観
・悪役それぞれに用意された重たい背景
・クリスマスと暴力の強烈な対比
・ヒーローが一歩引いた独特の構図
たぶんこんな映画
明るいヒーロー映画というより、かなりダークなおとぎ話に近い。雪が降る街並みは綺麗なのに、人間関係はどろどろ。正しさよりも歪みが目立っていて、その居心地の悪さが妙にクセになる。観終わったあと、バットマンよりも悪役たちの顔が頭に残る一本。

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