※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
恋愛上手になるために
(原題:The Good Night)
作品データ
2007年|アメリカ・イギリス・ドイツ|ドラマ
監督:ジェイク・パルトロー
出演:マーティン・フリーマン、ペネロペ・クルス、グウィネス・パルトロー ほか
夢の中の理想にハマりすぎた男の話
元バンドマンで、今はCM音楽を作っているゲリー。
刺激のない同棲生活を送る中、彼は夢の中で理想の女性アンナと出会う。
夢に現実逃避するようになったゲリーは、夢を自在に操ろうとし、現実の恋人ドーラから気持ちが離れていく。
そしてある日、街の広告でアンナとそっくりな女性を見つけてしまう。
物語の主要人物
・ゲリー(マーティン・フリーマン)
元人気バンドのメンバーで現在はCM作曲家
・ドーラ(グウィネス・パルトロー)
ゲリーと同棲しているギャラリー勤務の女性
・アンナ / メロディア(ペネロペ・クルス)
ゲリーの夢に現れる理想の女性と、その姿に似た現実の人物
・メル(ダニー・デヴィート)
ゲリーの周囲にいる人物
代わり映えしない毎日と、すり減る関係
ゲリーとドーラはニューヨークで同棲しているが、生活は停滞気味。
成功の手応えもなく、関係もどこか惰性になっている。
そんな日々の中で、ゲリーは眠りの中だけに現れるアンナに強く惹かれていく。
目覚めたあとも、その存在が頭から離れなくなる。
夢を操作し始める男
ゲリーは夢の中でアンナに会うため、明晰夢のような方法にのめり込んでいく。
眠ることが目的になり、現実でのドーラとの距離は広がっていく。
やがて夢の女性は、現実よりも確かな存在のように感じられるようになる。
そんな中、街中の広告で、アンナとまったく同じ顔の女性メロディアを見つける。
理想が現実に現れたあと
ゲリーは人づてを頼り、メロディアに近づいていく。
夢で思い描いていた理想と、現実に存在する彼女との距離。
一方で、ドーラとの関係は修復されないまま、静かに崩れていく。
ゲリーは、夢と現実の境目で、自分が何を求めているのか分からなくなっていく。
この映画のポイント
・夢と現実がゆるくつながりながら進む構成
・理想像に執着する過程が淡々と描かれる
・派手な展開より、気持ちのズレが中心
・音楽と映像のトーンが全体を包み込む
たぶんこんな映画
ずっとふわっとしていて、現実感が薄い。
恋愛の話というより、現実逃避の話に近い。
夢に逃げる気持ちと、現実に戻れない感じが静かに続く。
後味は軽くないけど、夢から覚めたあとの感覚が残る一本。

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