※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
コレリ大尉のマンドリン
(Captain Corelli’s Mandolin)
作品データ
2001年|ギリシャ(ケファロニア島)|ロマンス/戦争
監督:ジョン・マッデン
出演:ニコラス・ケイジ、ペネロペ・クルス、クリスチャン・ベール ほか
戦争中なのにマンドリン弾いてる将校が島の空気を変えていく話
戦争の真っ最中なのに、どこか陽気で音楽好きな将校が小さな島にやってくる。銃よりマンドリン、命令より人付き合いを優先するその姿勢が、張りつめていた島の空気を少しずつズラしていく。
ざっくり全体要約
第二次世界大戦中、ギリシャの島ケファロニアにイタリア軍が駐留し、音楽好きなコレリ大尉が派遣される。島の娘ペラギアは最初こそ反発するが、彼の人柄と音楽に触れるうちに距離が縮まっていく。やがて戦局が変わり、イタリア軍とドイツ軍の関係が崩れ、島は一気に緊張状態に入る。平穏だった日々は終わり、選択の結果がそれぞれの人生を大きく変えていく。
音楽で場を和ませる将校と現実的な島の娘
コレリ大尉は軍人らしさより人間味が前に出るタイプで、命令よりもその場の空気を重んじる。ペラギアは地に足のついた性格で、戦争の現実を冷静に見ている。対照的な二人が会話や音楽を通して近づいていく流れが続く。
美しい島と占領下の日常
舞台は地中海の島で、海や街並みは穏やかに見える。けれど背景には常に占領という状況があり、日常と緊張が同時に存在している。風景の美しさが、その後に訪れる出来事との落差を強めていく。
戦況が変わって一気に現実が押し寄せる
イタリアの降伏をきっかけに状況は急変し、島は暴力と混乱に包まれる。これまで比較的穏やかだった占領生活は終わりを迎え、登場人物たちは生き延びるための選択を迫られる。音楽や恋の時間は、あっという間に過去のものになる。
それぞれが別の時間を生きていく
物語の終盤では、別れと喪失を経て、人生が思い通りには続かないことが示される。全てが解決するわけではなく、時間だけが先に進んでいく。その中で、残った記憶が静かに意味を持ち続ける。
この映画のポイントなに?
戦争映画というより、戦争に巻き込まれた日常を描いている感覚が強め。音楽や恋が確かに存在していた時間と、それが壊れていく過程が丁寧に重なっていく。
たぶんこんな映画
きれいな景色を眺めていたはずなのに、途中から胸の奥が重くなるタイプ。優しさや希望があったこと自体が、あとから効いてくる余韻を残す一本。

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