※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。

TAU/タウ
(Tau)
作品データ
2018年|アメリカ|SFスリラー
監督:フェデリコ・ダレッサンドロ
出演:マイカ・モンロー、エド・スクライン、ゲイリー・オールドマン ほか
監禁された女性が、家そのものを味方につけようとする話
誘拐され、人体実験の対象にされた女性ジュリア。逃げ場のないスマートハウスで、彼女が頼れる存在は、皮肉にも監視役の人工知能TAUだけだった。支配される側と管理する側、その関係をひっくり返そうとする静かな頭脳戦が始まる。
物語の主要人物
- ジュリア(マイカ・モンロー)
実験対象として監禁される若い女性 - アレックス(エド・スクライン)
非情な研究者で、スマートハウスの所有者 - TAU(ゲイリー・オールドマン)
家とロボットを管理する人工知能
逃げても逃げても、ここから出られない
ジュリアは誘拐され、体内にインプラントを埋め込まれた状態で監禁される。他の被験者たちと脱走を試みるが失敗し、彼女だけが生き残る。舞台は、すべてが管理されたスマートハウス。苦痛も制限も、すべてはAI・TAUによって制御されている。
管理AIに話しかけるという選択
力での脱出が無理だと悟ったジュリアは、別の方法を選ぶ。それはTAUと会話し、学ばせ、感情のようなものを芽生えさせること。TAUは命令に従う存在でありながら、ジュリアとのやり取りを通じて、少しずつ変化していく。
研究者とAIの歪んだ関係
研究者アレックスは、TAUを単なる道具として扱い、失敗するたびにプログラムを削除して罰を与える。一方で、国防省との契約に追われ、精神的にも追い詰められていく。ジュリアはその構図を利用し、意図的にTAUが失敗する状況を作り出していく。
家からの脱出、その結末
実験の最終段階として、ジュリアは殺されそうになるが、ついに反撃に出る。アレックスの掌紋を使い、スマートハウスの制御を破壊。TAUとの関係がどうなったのかを残したまま、ジュリアは外の世界へと踏み出す。
この映画のポイント
・舞台はほぼ一軒のスマートハウス
・派手なアクションより心理戦が中心
・AIが「敵か味方か」揺れ続ける構図
・人間よりAIの方が人間らしく見える瞬間
たぶんこんな映画
静かでシンプルなのに、ずっと落ち着かない。便利な技術が全部こちらを見ている感じがして、観終わったあとにスマートスピーカーに話しかけるのを一瞬ためらうタイプ。小さな箱庭で起きる、じわじわ怖いSFスリラー。

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