※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ランナウェイ/逃亡者
(The Company You Keep)
作品データ
2012年|アメリカ|社会派サスペンス
監督:ロバート・レッドフォード
出演:ロバート・レッドフォード, シャイア・ラブーフ, ジュリー・クリスティ, スーザン・サランドン, アナ・ケンドリック ほか
娘を守りたい元過激派と、真実を追いかけたい記者が、30年前の事件に引き戻される話
静かに暮らしていた弁護士ジムは、かつての仲間の逮捕をきっかけに、長年隠してきた過去を暴かれていく。追う側は若い記者、逃げる側は父親。正義も真実も一枚岩じゃないまま、選択だけが次々に迫ってくる。
ざっくり時系列
元過激派シャロンが逮捕される
↓
記者ベンが事件を追い始める
↓
弁護士ジムの過去に疑いが向けられる
↓
ジムが娘イザベルを連れて逃亡
↓
ベンが調査を進め、ジムの正体に辿り着く
↓
ジムが無実を証明する鍵としてミミを探す
↓
ベンも事件の真相そのものを追い始める
↓
ジムとミミが再会し、選択を迫られる
↓
ミミが出頭し、ジムは解放される
↓
ベンは真実の一部を公表しない決断をする
物語の主要人物
・ジム・グラント/ニック・スローン(ロバート・レッドフォード)
過去を隠して生きてきた弁護士。娘を守ろうとする
・ベン・シェパード(シャイア・ラブーフ)
野心的な新聞記者。事件を追ううちに迷い始める
・ミミ・ルーリー(ジュリー・クリスティ)
元過激派メンバー。事件の真相を知る人物
・シャロン・ソラーズ(スーザン・サランドン)
逮捕された元仲間。沈黙を選ぶ
・イザベル・グラント(ジャッキー・エヴァンコ)
ジムの娘。父の行動の理由そのもの
過去を隠して生きていた男の平穏が崩れる
地方都市で弁護士として暮らすジムは、シングルファーザーとして静かな日常を送っていた。そこに飛び込んでくる、30年前の銀行襲撃事件の話題。仲間の逮捕が、忘れたふりをしていた時間を一気に現在へ引き戻す。
追う記者と、逃げる父親のすれ違い
ベンはスクープを狙い、ジムの過去を次々と掘り起こす。一方ジムは、娘を巻き込まないために逃げ続ける。記者の正義と父の覚悟が、同じ方向を向いていないのがはっきりしてくる。
真相に近づくほど、簡単な答えが消えていく
調べれば調べるほど、ジムが犯人とは思えない点が増えていく。事件当時の捜査、関係者の沈黙、血縁の秘密。ベンは「暴くべき真実」と「守るべきもの」の間で揺れ始める。
選ばなかった真実が残した余白
ミミの出頭で事件は決着する。ジムは娘のもとへ戻り、ベンは記事にしない事実を胸にしまう。全てを明らかにしなかった選択が、後味の複雑さとして残る。
この映画のポイント
・逃亡劇より会話と選択が中心
・過激派の過去を単純に裁かない視点
・父と娘の関係が物語の軸になる
・記者の倫理が試される展開
たぶんこんな映画
サスペンスだけど、ド派手な追跡は少なめ。誰が悪いかより、何を背負って生きるかを見せてくる。観終わると、真実って全部出せばいいわけじゃないよな、って少し考え込む映画。

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