普通の人々|ざっくり時系列

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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普通の人々
(Ordinary People)

作品データ
1980年|アメリカ|ドラマ
監督:ロバート・レッドフォード
出演:ドナルド・サザーランド, メアリー・タイラー・ムーア, ティモシー・ハットン, ジャド・ハーシュ ほか

生き残った息子が、家族の「普通」を取り戻そうとして、逆に全部を揺さぶってしまう話

兄の事故死と、自分の自殺未遂。そこから「何事もなかった日常」に戻ろうとする家族の中で、次男コンラッドだけが立ち止まったままになる。父は理解しようとし、母は何もなかった顔を続ける。治療を受け、恋をして、前に進もうとするほど、家族の歪みがはっきり見えてくる。最後に残るのは、普通でいようとした結果、壊れてしまった家族の形。

ざっくり時系列

兄バックがヨット事故で死亡

次男コンラッドが自殺未遂を起こし、精神病院へ

4か月後、コンラッドが帰宅し治療を始める

精神科医バーガーと面談を重ね、事故と罪悪感に向き合う

母ベスとの衝突が激しくなる

入院時代の友人カレンの死を知る

コンラッドが兄の死を自分の責任だと思うのをやめる

父カルヴィンが母ベスと正面から感情で向き合う

ベスが家を出て、父と息子が残る

物語の主要人物

・コンラッド・ジャレット(ティモシー・ハットン)
 兄を亡くし自殺未遂を経験した次男。治療を受けながら日常に戻ろうとする

・カルヴィン・ジャレット(ドナルド・サザーランド)
 家族をつなぎ止めようとする父。息子と妻の間で揺れる

・ベス・ジャレット(メアリー・タイラー・ムーア)
 感情を抑え、完璧な日常を保とうとする母

・タイロン・C・バーガー(ジャド・ハーシュ)
 コンラッドの主治医。感情と向き合うことを促す

「何事もなかった顔」で始まる、壊れかけの家庭

舞台はシカゴ郊外の裕福な住宅地。見た目は何も変わらない家に、精神病院から戻ったコンラッドが帰ってくる。父は気遣い、母は距離を保ち、家族は以前の生活に戻ろうとするけど、空気はどこか噛み合わない。

治療と日常が進むほど、母と息子がぶつかり続ける

コンラッドはバーガー医師のもとで、事故や感情と向き合い始める。学校に戻り、恋人もできる。一方で、母ベスは感情を避け続け、写真や会話すら拒むようになる。小さな嘘や一言がきっかけで、抑えてきた不満が一気に噴き出していく。

失われたものを受け入れた先で、家族が別々の道を選ぶ

友人カレンの死をきっかけに、コンラッドは兄の死を自分の責任だと責めるのをやめる。父はついに母と真正面から向き合い、愛情そのものを問い直す。答えを出せないベスは家を去り、残された父と息子は、新しい関係として前を向く。

この映画のポイント

・出来事よりも感情のズレが物語を動かす
・「普通」に戻ろうとする努力そのものが対立を生む
・治療のシーンが会話中心で、変化が丁寧に描かれる
・家族それぞれが違う喪失の仕方をしているのがわかる構成

たぶんこんな映画

大事件が連続するタイプじゃなくて、静かな会話や沈黙がずっと続く。派手さはないけど、家族って近いからこそ逃げ場がない、って感覚がじわじわ残るやつ。観終わったあと、しばらく「普通」って言葉をそのまま使えなくなる映画。

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