※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
猿の惑星:新世紀
(Dawn of the Planet of the Apes)
作品データ
2014年|アメリカ合衆国|SF
監督:マット・リーヴス
出演:アンディ・サーキス、ゲイリー・オールドマン、ジェイソン・クラーク、ケリー・ラッセル ほか
共存を選ぼうとした猿と恐怖を選んだ猿がぶつかる話
人類が衰退した世界で、知性を得た猿たちが平和な社会を築く一方、人間との再接触をきっかけに内部から崩れていく物語。争いを避けたいシーザーと、復讐と恐怖に突き動かされるコバ。その対立が、猿と人間双方を巻き込んだ戦争へと転がっていく。
物語の主要人物
・シーザー(アンディ・サーキス)
知性を得た猿たちのリーダー。掟を守り平和を重んじる。
・コバ(トビー・ケベル)
過去に人間から虐待を受けた猿。人間を信じられない。
・マルコム(ジェイソン・クラーク)
生き残った人間たちのグループのリーダー。
・ドレイファス(ゲイリー・オールドマン)
人間側の指導者。猿との開戦を視野に入れている。
人類が崩壊したあとの世界
シーザーたちが森へ逃げ込んでから10年。ALZ113ウイルスによるパンデミックで人類文明は崩壊し、生き残った人間たちは点在する集落で細々と暮らしていた。一方、猿たちは「エイプはエイプを殺さない」という掟のもと、森の奥で協力し合いながら社会を築き、言葉や手話を使った高度なコミュニケーションまで身につけていた。
出会ってしまった猿と人間
ある日、武装した人間が猿の縄張りに侵入し、衝突が起きる。偵察によってサンフランシスコに人間の集落があることを知ったシーザーは、軍勢を率いて現地へ赴き、不可侵を宣言する。馬に乗り、言葉を話す猿の姿に、人間たちは強い衝撃を受ける。
協力と裏切りが交差する時間
人間側は電力を得るため、猿の集落内にある水力発電施設を修復する必要があった。シーザーは悩んだ末に作業を許可し、マルコムたちは猿の協力を得ながら発電に成功する。しかしその裏で、コバは人間への憎しみを募らせ、シーザーへの反発を強めていく。やがて彼は暴力によって主導権を奪い、戦争をでっちあげてしまう。
リーダー同士の決着と避けられない戦争
コバのクーデターによって猿と人間の戦争は現実のものとなる。重傷を負いながらも生き延びたシーザーは仲間と再び合流し、コバと直接対決する。「エイプはエイプを殺さない」という掟をめぐる最後の選択を経て、争いはいったん終わる。しかし遠くから迫る人間の軍隊を前に、全面戦争が避けられないことをシーザーは悟る。
この映画のポイント
猿と人間の対立だけでなく、猿社会の内部対立が物語の中心になっているのが特徴。シーザーとコバという二つの価値観がぶつかり合い、「恐怖が争いを生む」というテーマがはっきり描かれている。アクションと感情のバランスがかなり濃い。
たぶんこんな映画
派手な戦いもあるけど、ずっと重たい選択の連続が続く感じ。誰が悪いというより、恐怖と不信が連鎖していく空気が印象に残る。次の時代がもう後戻りできないところまで来た、そんな予感を残して終わる一本。

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