※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。

神の日曜日
(Come Sunday)
作品データ
2018年|アメリカ合衆国|ドラマ
監督:ジョシュア・マーストン
出演:キウェテル・イジョフォー, ジェイソン・シーゲル, コンドラ・ラシャド, レイキース・スタンフィールド, ダニー・グローヴァー, マーティン・シーン
神の声を聞いた牧師が「地獄はない」と言い切って全部失う話
人気伝道師だったカールトン・ピアソンは、ある日「神の声」を聞いたと語り始める。その内容は、地獄は存在しないというもの。信仰の中心を揺るがすその主張は、教会や仲間たちを一気に敵に回し、彼の地位と居場所を奪っていく。それでも彼は、自分が聞いた言葉を否定できず、孤立の中で信念を貫こうとする。
ざっくり時系列
カリスマ牧師として成功
↓
神の声を聞いたと語る
↓
地獄の否定を説き始める
↓
教会内で波紋が広がる
↓
支持者が離れていく
↓
教会から追放・破門
↓
家族や仲間との関係が揺らぐ
↓
それでも信念を曲げない
物語の主要人物
- カールトン・ピアソン(キウェテル・イジョフォー)
人気伝道師。地獄は存在しないと説く。 - ジーナ・ピアソン(コンドラ・ラシャド)
カールトンの妻。彼を支えつつも葛藤を抱える。 - ヘンリー(ジェイソン・シーゲル)
教会関係者。カールトンと距離を取り始める。 - クインシー・ピアソン(ダニー・グローヴァー)
カールトンの叔父。信仰について独自の視点を持つ。 - オーラル・ロバーツ(マーティン・シーン)
宗教界の大物。カールトンの変化を見つめる存在。
成功の絶頂から始まる、違和感の芽生え
物語の前半、カールトンは大勢の信徒を前に説教する有名牧師として描かれる。語り口は力強く、信徒たちの信頼も厚い。そんな彼が、ある体験をきっかけに、これまで当たり前だと思っていた教えに疑問を持ち始める。ここから、静かなズレが生まれていく。
口にした瞬間、すべてが敵に回る言葉
「地獄は存在しない」。その一言で、空気は一変する。教会の仲間、信徒、指導者たちは彼を異端として扱い始める。善意から語っているはずの言葉が、誰かを救うどころか、関係を壊していく。カールトンは孤立しながらも、自分が聞いたと信じる声を否定できずにいる。
失っても、信じることをやめない選択
追放され、破門され、支持も居場所も失う。それでもカールトンは考え続ける。信仰とは何なのか、神の言葉とは誰のものなのか。答えが出るわけでも、状況が好転するわけでもない。ただ、自分の良心に従うという選択だけが残る。
この映画のポイント
- 派手な奇跡よりも内面の揺れが中心
- 宗教と個人の良心の衝突
- 信仰が人を救いも追い詰めもする描写
- 実話ベースならではの重み
たぶんこんな映画
大声で主張するタイプじゃなく、静かに胸の奥を突いてくる作品。何が正しいかより、「信じるってどういうこと?」をずっと考えさせてくる。観終わったあと、日曜日の静けさみたいな余韻が残る。

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