チェ 28歳の革命|ざっくり時系列

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ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




Amazon.co.jp : チェ 28歳の革命




チェ 28歳の革命
(Che: The Argentine)

2008年|フランス・スペイン・アメリカ ほか|伝記・ドラマ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ベニチオ・デル・トロ, デミアン・ビチル, ロドリゴ・サントロ, サンティアゴ・カブレラ, カタリナ・サンディノ・モレノ ほか

理想を掲げた医者が、革命の現場で指揮官になっていく話

アルゼンチン出身の医師チェ・ゲバラが、フィデル・カストロと出会い、キューバ革命の渦中に身を投じていく。
山に入り、農民と接し、銃を持ち、戦術を考え、仲間を率いる。
英雄誕生の物語というより、革命という仕事を一つ一つ積み上げていく過程を淡々と追う映画。

ざっくり時系列

メキシコでゲバラがフィデル・カストロと出会う

7月26日運動の一員として革命に参加

キューバに上陸し、山岳地帯でゲリラ戦を開始

農民の支持を得ながら勢力を拡大

政府軍との小規模な戦闘を積み重ねる

補給・規律・教育を重視する指揮官として成長

サンタ・クララの戦いで決定的勝利を収める

バティスタ政権が崩壊し、革命が成功する

物語の主要人物

・エルネスト・“チェ”・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)
 医師から革命家へと変わっていく中心人物

・フィデル・カストロ(デミアン・ビチル)
 革命運動を率いるリーダー

・ラウール・カストロ(ロドリゴ・サントロ)
 革命側の重要人物でフィデルの弟

・カミロ・シエンフエゴス(サンティアゴ・カブレラ)
 現場で信頼される革命家の一人

革命は、会議と準備から始まる

映画の序盤は意外と地味。
情熱的な演説よりも、集会、移動、話し合いが多い。
チェは理想を語る前に、まず参加するかどうかを決め、役割を引き受ける。
この段階では、彼はまだ象徴じゃなく、数いる革命家の一人にすぎない。

山の中で積み上げられる信頼

キューバ上陸後、革命は一気に進むわけじゃない。
補給は足りず、病気もあり、裏切りの危険もある。
チェは喘息に苦しみながらも、規律や教育を重視し、部隊をまとめていく。
ここで描かれるのは、カリスマというより、現場を回す指揮官の姿。

勝利の先にある「次の段階」

サンタ・クララでの戦いを経て、革命は成功する。
街が落ち、政権が崩れ、人々は歓喜する。
でもチェは「戦争に勝った、革命はこれから始まる」と語る。
ゴールのように見えた瞬間が、実はスタートだったと示される。

この映画のポイント

・英雄視よりも記録に近い視点
・戦闘より日常と準備の描写が多い
・感情を煽らない淡々とした演出
・革命を一つのプロジェクトとして描いている

たぶんこんな映画

熱血革命映画を想像すると、肩透か…じゃなくて、かなり静か。
でもその分、現場の空気や時間の重みが伝わってくる。
チェ・ゲバラを知る映画というより、革命がどう進行するかを体感する一本。

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