※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
Bubble/バブル
(Bubble)
2005年|アメリカ|犯罪・ドラマ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:デビー・ドーバーライナー, ダスティン・ジェームズ・アシュリー, ミスティ・ドーン・ウィルキンス, K・スミス, ローリー・リー ほか
何も起きない日常が、静かに壊れていく話
人形工場で淡々と働く3人の日常に、小さな感情のズレが積み重なっていく。
誰かが誰かを強く憎んだわけでもなく、はっきりした悪意があったわけでもない。
それでも、ある朝ひとりが死んでいて、残った人たちは何事もなかったように生活を続けていく。
ざっくり時系列
マーサが人形工場で働き、父の介護をしながら暮らす
↓
内気な同僚カイルと日常的に一緒に行動する
↓
工場に若い女性ローズが入社する
↓
カイルとローズが親しくなる
↓
マーサが疎外感と苛立ちを募らせる
↓
ローズを巡って小さな衝突が重なる
↓
翌朝、ローズが自宅で殺害されているのが見つかる
↓
警察の捜査が進み、マーサが逮捕される
↓
町の日常は、ほぼ変わらず続いていく
物語の主要人物
・マーサ(デビー・ドーバーライナー)
人形工場で働き、父の介護をしながら孤独に暮らす女性
・カイル(ダスティン・ジェームズ・アシュリー)
内気で口数の少ない若い同僚
・ローズ(ミスティ・ドーン・ウィルキンス)
工場に新しく入ってきた若いシングルマザー
川沿いの町で繰り返される毎日
舞台はオハイオ川沿いの小さな町。
仕事、送迎、食事、テレビ。
マーサの生活は単調で、変化らしい変化がない。
その中でカイルとの関係だけが、彼女にとっては特別なものになっている。
新しく来た人が壊す、均衡
ローズが工場に入ってきたことで、空気が変わる。
カイルの関心は自然とローズへ向かい、マーサは居場所を失っていく。
会話は減り、ちょっとした不満や違和感だけが残る。
誰も大声で争わないけど、確実に距離は開いていく。
何が起きたのか、はっきりしない結末
ローズはある朝、殺されている。
侵入の痕跡はなく、容疑者は身近な人間たち。
マーサは逮捕されるが、何が真実だったのかは語られない。
事件があったあとも、町も工場も、驚くほど普通に動き続ける。
この映画のポイント
・プロの俳優を使わない自然な演技
・音楽や演出を極力排した淡々とした進行
・感情を説明しないカメラの距離感
・事件より日常の空気が中心にある構成
たぶんこんな映画
盛り上がる場面はほとんどない。
でも、見ているうちに、じわじわ居心地が悪くなってくる。
何が悪だったのかは分からないまま、後味だけが残るタイプの一本。

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