わが街 セントルイス|ざっくり時系列

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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わが街 セントルイス
(原題:King of the Hill)

作品データ
1993年|アメリカ合衆国|青春・ドラマ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジェシー・ブラッドフォード, イェルーン・クラッベ, リサ・アイクホーン, スポールディング・グレイ, カレン・アレン, エイドリアン・ブロディ, ローリン・ヒル ほか

ひとりでホテル暮らしする少年が必死に大人の世界を渡る話

大恐慌の時代、母は入院、弟は親戚の家、父は長期不在。残された少年アーロンは、セントルイスの古いホテルで一人暮らしを始める。助けてくれる大人もいれば、信用ならない大人もいる。嘘をつき、知恵を使い、ときどき失敗しながら、アーロンは「生き延びる」ことを覚えていく。

ざっくり時系列

母が療養所に入る

弟は叔父の家へ預けられる

父は仕事で長期不在

アーロンがホテルで一人暮らし開始

近所の大人や同年代と関わる

お金や嘘の問題が起きる

危ない橋を渡りながらも日々を乗り切る

父の帰還を待ちながら成長していく

物語の主要人物

・アーロン(ジェシー・ブラッドフォード)
 ホテルで一人暮らしをする少年。状況に適応していく。

・父(イェルーン・クラッベ)
 出張で家を空けている父親。帰りは不確か。

・母(リサ・アイクホーン)
 結核で療養所に入っている母親。

・マンゴ氏(スポールディング・グレイ)
 ホテル周辺にいる大人の一人。アーロンと関わる。

・ミス・マシー(カレン・アレン)
 少年の周囲に現れる大人の女性。

家族がいなくなったあと、急に始まる現実

大恐慌のセントルイス。母は入院、弟はいなくなり、父も仕事で戻らない。アーロンは突然、ホテルの一室で一人きりになる。食事もお金も、誰も用意してくれない。子どもだけど、子ども扱いしてもらえる余裕はない。街も大人も、基本的に冷たい。

大人たちの中で覚える処世術

ホテルの住人や近所の人たちは親切そうで、どこか信用ならない。アーロンは少しずつ嘘を覚え、相手の顔色を読むようになる。正直に生きていれば助かる、という世界じゃない。かといって、完全にズルくなれるわけでもない。その中間で、必死にバランスを取っていく。

少年のまま、少しだけ背伸びする

大事件が起きるわけじゃない。だけど、日々の選択が全部重たい。お金のこと、約束のこと、信じるか疑うか。父の帰りを待ちながら、アーロンは少しずつ「自分で立つ」感覚を身につけていく。子どもから大人へ、線をまたぐ手前の時間が続く。

この映画のポイント

・大恐慌時代の日常を少年視点で描く
・派手な展開より、細かい出来事の積み重ね
・大人が必ずしも味方ではない世界
・嘘と誠実さの間で揺れる主人公
・ソダーバーグらしい静かな語り口

たぶんこんな映画

しみじみ系だけど、説教くさくない。観てると「子どもって、こんな顔で世界見てたかもな」って思い出す感じ。ドラマは小さいけど、心にはちゃんと残る。派手さより、静かに染みてくる一本。

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