トラフィック|ざっくり時系列

※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。




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トラフィック
(Traffic)

作品データ
2000年|アメリカ|犯罪・ドラマ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ベニチオ・デル・トロ, マイケル・ダグラス, キャサリン・ゼタ=ジョーンズ, ドン・チードル, ルイス・ガスマン ほか

麻薬という一本の線が、国と立場をまたいで絡まり合う話

麻薬は、使う人、売る人、取り締まる人、政治を動かす人、みんなの生活を同時に巻き込む。
この映画は、ひとりの主人公を追いかけるんじゃなく、複数の場所と立場を行き来しながら、同じ問題を別の角度から見せてくる。
どこかで起きた出来事が、別の国の誰かの選択に影響していく、そんな構造の物語。

ざっくり時系列

メキシコで麻薬組織と警察が動く

アメリカで麻薬対策のトップが任命される

その家庭で薬物問題が起きる

DEAが密売人を追い詰める

密売人の家族が裏社会に足を踏み入れる

それぞれの立場で妥協と選択が重なる

問題は終わらず、形を変えて続いていく

物語の主要人物

・ハビエル・ロドリゲス(ベニチオ・デル・トロ)
 メキシコ連邦警察の警官

・ロバート・ウェイクフィールド(マイケル・ダグラス)
 アメリカの麻薬対策担当長官

・ヘレナ・アヤラ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)
 麻薬王の妻

・モンテル・ゴードン(ドン・チードル)
 DEA捜査官

・レイ・カストロ(ルイス・ガスマン)
 DEA捜査官

メキシコ側で見える、腐った正義

メキシコでは、警官ハビエルが麻薬組織を追っている。
だが、上に行けば行くほど、正義と犯罪の境目が曖昧になっていく。
撲滅の名の下で動いている作戦が、実は別の組織を利するためのものだと知った時、
ハビエルは、自分が何を信じて行動するのかを選ばされる。

国のトップと、家庭の中の現実

アメリカでは、保守的な判事ロバートが麻薬対策の責任者に任命される。
だがその裏で、彼の娘は深刻な薬物依存に陥っていた。
政策として語る「麻薬との戦い」と、家族の問題として直面する現実。
そのギャップに、ロバートは次第に耐えられなくなっていく。

密売人の妻が、裏社会に入る瞬間

DEAの捜査によって逮捕された麻薬王。
残された妻ヘレナは、夫の正体と、自分たちが狙われる立場にいることを知る。
家族を守るため、彼女はそれまで無縁だった世界に足を踏み入れ、
自分で決断を下す側へと変わっていく。

この映画のポイント

同じテーマを複数の視点から同時に描く構成
国境を越えてつながる出来事の連鎖
色味や撮り方で物語の場所を分ける演出
解決よりも「現実」を突きつけてくるラスト

たぶんこんな映画

誰かが悪者で、誰かが正しい、って単純な話じゃない。
立場が変われば、見える景色も判断も全部変わる。
観終わったあと、スッキリするというより、
頭の中でずっと考えが回り続けるタイプの一本。

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