※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ソラリス
(Solaris)
2002年|アメリカ|SF・ドラマ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー, ナターシャ・マケルホーン, ジェレミー・デイヴィス, ヴィオラ・デイヴィス, ウルリヒ・トゥクル ほか
亡くしたはずの妻と再会してしまい、選択を迫られる話
心理学者のケルビンが調査のために向かった宇宙ステーションで出会ったのは、死んだはずの妻レヤだった。
彼女は記憶も姿もそのままで、まるで生き返ったようにそこにいる。
惑星ソラリスが生み出す「顕現」と向き合う中で、ケルビンは愛、罪悪感、赦しについて決断を迫られていく。
ざっくり時系列
ケルビンがソラリス調査ミッションに参加
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宇宙ステーションで友人ギバリアンの死を知る
↓
死んだはずの妻レヤが現れる
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レヤを宇宙へ放逐するが、再び現れる
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顕現が乗組員の記憶から生まれていると判明
↓
レヤが自分の存在に疑問を持ち始める
↓
過去の夫婦関係と別れの真相が明かされる
↓
レヤは自ら消える選択をする
↓
ケルビンは地球へ戻らず、ソラリスに留まる
物語の主要人物
・クリス・ケルビン博士(ジョージ・クルーニー)
ソラリス調査のために派遣された心理学者
・レヤ(ナターシャ・マケルホーン)
ケルビンの亡き妻として現れる存在
・ゴードン博士(ヴィオラ・デイヴィス)
顕現を危険視する科学者
・スノー(ジェレミー・デイヴィス)
ステーションに残る乗組員の一人
宇宙ステーションに漂う違和感
物語の舞台は、ほぼ全編が宇宙ステーション。
人は少なく、説明もほとんどない。
何が起きているのか分からないまま、ケルビンは奇妙な空気に包まれていく。
ここでは科学的な調査より、心の揺れのほうが前に出てくる。
再会がもたらす希望と恐怖
レヤとの再会は、嬉しさよりも戸惑いが強い。
彼女は確かにそこにいるけど、どこかズレている。
記憶はあるのに、経験してきた重みが欠けている感じ。
ケルビンは彼女を守ろうとする一方で、現実から目を逸らしている自分にも気づいていく。
ソラリスが突きつける選択
ソラリスは答えをくれない。
説明も目的も示さず、ただ人の心の奥を映し出す。
「答えはない、選択肢があるだけだ」という言葉が、この映画の中心にある。
失ったものを取り戻すのか、それとも受け入れるのか。
ケルビンは最後に、どちらかを選ぶ。
この映画のポイント
・SFだけど派手な出来事は少なめ
・宇宙を舞台にした心の話
・記憶と罪悪感が形を持つ設定
・説明しすぎない余白の多さ
たぶんこんな映画
宇宙映画なのに、かなり静か。
何が正しいかより、何を選ぶかを見せてくる。
見終わったあと、物語を理解したというより、感情が残るタイプの一本。

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