※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
エリン・ブロコビッチ
(Erin Brockovich)
2000年|アメリカ|伝記・法廷ドラマ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジュリア・ロバーツ, アルバート・フィニー, アーロン・エッカート, マーグ・ヘルゲンバーガー, チェリー・ジョーンズ ほか
仕事が欲しかったシングルマザーが、大企業を相手に勝ち切る話
失業中で子ども3人を抱えたエリンが、弁護士事務所の雑用係として働き始めたことから、巨大企業による地下水汚染の事実にたどり着く。
法律の専門家でもなく、肩書きもない彼女が、住民の話を一軒一軒聞き続け、ついには歴史的な和解にまで持ち込む。
これは法廷テクニックの話というより、人を信じて動き続けた結果の記録。
ざっくり時系列
交通事故訴訟に敗訴し、仕事を失うエリン
↓
弁護士エドの事務所で事務の仕事を得る
↓
PG&E関連の書類に医療記録が含まれていることに気づく
↓
ヒンクリーを訪ね、住民の健康被害を知る
↓
地下水が六価クロムで汚染されている疑いを掴む
↓
解雇されるが、調査内容が評価され復職
↓
住民を回って証言と信頼を集める
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内部文書が見つかり、企業の隠蔽が明らかになる
↓
拘束力のある仲裁で和解が成立する
物語の主要人物
・エリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ)
3人の子を育てながら調査を続けるシングルマザー
・エドワード・L・マスリー(アルバート・フィニー)
エリンを雇い、共に訴訟を進める弁護士
・ジョージ(アーロン・エッカート)
エリンを支えるバイカーの恋人
・ドナ・ジェンセン(マーグ・ヘルゲンバーガー)
最初に汚染問題を示すきっかけとなる住民
どん底から始まる、雑用係の仕事
物語のスタートはかなり現実的。
仕事はない、お金もない、法廷では空回り。
エリンが弁護士事務所で得たのは、立派な肩書きじゃなく、コピーや電話番の仕事。
でも彼女は、渡された書類をちゃんと読むところから始める。
書類の違和感が、街へつながる
不動産関係の書類に、なぜか医療記録が挟まっている。
そこからエリンはヒンクリーという町に足を運び、住民の話を聞く。
PG&Eは親切に医療費を出しているけど、病気はやたら多い。
この時点では確信はないけど、何かがおかしいという感覚だけが積み重なっていく。
一軒一軒、説得して集めた同意
裁判は長期戦になる可能性が高く、弁護士側は仲裁という選択肢を選ぶ。
でもそれには、原告全員の同意が必要。
エリンはヒンクリーに戻り、634人全員に直接会って話す。
法律の説明より、「あなたの話を信じてる」という姿勢が、人を動かしていく。
この映画のポイント
・専門家じゃない主人公の視点
・書類よりも人の話を重ねる展開
・巨大企業と個人の力関係
・実話ベースならではの具体性
たぶんこんな映画
法廷ドラマだけど、机より現場が多い。
正義を叫ぶというより、怒りと根気で前に進む感じ。
見終わると、声の大きさより、動き続けることの強さが残る一本。

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