※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
ボーン・スプレマシー
(原題:The Bourne Supremacy)
作品データ
2004年|アメリカ|アクション・スリラー
監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン, フランカ・ポテンテ, ブライアン・コックス, ジュリア・スタイルズ, カール・アーバン, ジョーン・アレン, ガブリエル・マン ほか
逃げ切ったはずの男が過去に引き戻される話
前作のラストで一度は姿を消したボーンが、再びCIAと過去の作戦に引きずり戻される。
静かに生きていたはずの時間は一瞬で壊れ、身に覚えのない事件の犯人に仕立て上げられる。
逃げながら、戦いながら、少しずつ思い出していくのは、自分が何をしたのかという記憶そのもの。
この映画は「逃亡」よりも、「過去と向き合う」話になっていく。
ざっくり時系列
ボーンとマリーがインドで身を潜めて暮らす
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ベルリンでCIA絡みの事件が起き、ボーンに疑いがかかる
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ロシアの暗殺者キリルがボーンを追う
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逃走の中でマリーが殺される
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ボーンがCIAとトレッドストーンの闇を探り始める
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ベルリンで真相の手がかりに近づく
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黒幕の正体が浮かび上がる
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モスクワで決着をつけ、過去と向き合う
物語の主要人物
- ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)
記憶を失った元CIA暗殺者 - マリー・クロイツ(フランカ・ポテンテ)
ボーンと共に逃亡生活を送る恋人 - パメラ・ランディ(ジョーン・アレン)
CIA副長官として事件を追う - ウォード・アボット(ブライアン・コックス)
トレッドストーンに関わるCIA幹部 - ニッキー・パーソンズ(ジュリア・スタイルズ)
かつてボーンの任務を支援していたCIA職員 - キリル(カール・アーバン)
ボーンを追うロシアの暗殺者
静かな逃亡生活が一瞬で壊れる始まり
舞台はインドのゴア。
ボーンはマリーと共に、目立たず穏やかな生活を送っている。
だが遠く離れたベルリンで起きた事件が、ボーンの名前を再び表に引きずり出す。
突然現れた追手、そして逃走。
この時点で、ボーンはもう「関係ない」とは言えない状況に追い込まれていく。
追われながら真実に近づいていく
逃げる中でマリーを失ったボーンは、ただ生き延びるだけでは済まなくなる。
自分が何者で、何をしてきたのか。
CIA内部の食い違う証言、隠された作戦、誰かが意図的に歪めた記録。
ボーンは追われる立場のまま、逆にCIAを追い詰めていく。
このあたりから、物語はアクションだけでなく、内部告発のような緊張感を帯びてくる。
モスクワで向き合う過去とその結末
最終的にボーンがたどり着くのは、かつて自分が犯した過去そのもの。
モスクワでの追跡と衝突を経て、ボーンは「知らなかった」では済まされない事実を思い出す。
逃げるでも、消すでもなく、謝罪し、背負ったまま立ち去る。
派手な勝利よりも、静かな決着が選ばれるのがこの映画らしい終わり方。
この映画のポイント
・手持ちカメラ中心の緊張感あるアクション
・逃走劇と同時に進む内部の権力争い
・主人公が強いだけでは終わらない構成
・シリーズの中でも「過去」と「責任」に踏み込む一作
たぶんこんな映画
ずっと落ち着かない空気が流れていて、休まる場面が少ない。
派手さはあるけど、見終わると妙に静かな気分になる。
走って、殴って、逃げているのに、話の中心はずっと内側にある。
そんな感触が残る一本。

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