※この記事には、作品の内容に触れる表現や
ネタバレを含む場合があります。 未視聴の方はご注意ください。
アイランド
(原題:The Island)
作品データ
2005年|アメリカ|SF/アクション
監督:マイケル・ベイ
出演:ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、ショーン・ビーン、スティーヴ・ブシェミ ほか
理想的な世界ほど、説明が多い
清潔で、安全で、管理が行き届いている。
でも、やたらルールが多くて、理由はいつも曖昧。
「守られている感じ」と「閉じ込められている感じ」が同時にある、そんな入口。
ゆるっと要約
外界が汚染された世界で、人々は隔離施設の中で生活している。
住人たちは抽選で選ばれた者だけが楽園とされる“アイランド”へ行けると信じている。
リンカーンは、日常の小さな違和感から施設に疑問を持ち始め、
同じく選ばれるはずだったジョーダンと共に真実に近づいていく。
やがて、自分たちの存在理由が明らかになり、
二人は施設の外へ逃げ出し、追われる側になる。
管理された日常
施設の生活は、
食事も運動もスケジュール通り。
健康的で合理的だけど、
自由に選んでいる感覚はほとんどない。
テレビや案内役の言葉が、
常に「正しい方向」を示していて、
考えすぎないように誘導されている感じが続く。
違和感の芽
リンカーンは、
説明されていない部分に引っかかりを覚える。
夢に見る映像、
立ち入り禁止の場所、
話をはぐらかす大人たち。
はっきりした証拠はないけど、
「何かおかしい」という感覚だけが積み重なっていく。
外の世界に出てから
施設を出た途端、
世界は一気に雑で騒がしくなる。
音も色も情報量も多くて、
守られていた場所との差が際立つ。
同時に、
追跡と戦闘が始まり、
考える暇より、
走ることが優先される時間が続く。
作られた存在という問題
物語の核心に近づくにつれて、
「自分は何者なのか」という問いが浮かび上がる。
生まれた意味、
選択の自由、
誰の人生なのか。
答えは簡単には整理されず、
行動しながら確かめていくしかない状態が続く。
終盤の流れ
逃げるだけだった二人は、
やがて状況そのものを変えようと動き出す。
追う側と追われる側の関係が崩れ、
施設の秩序も揺らいでいく。
大きな爆発と混乱の中で、
選択の結果が一気に表に出る。
たぶんこんな映画
派手なSFアクションだけど、
中身は「管理」と「自由」の話がずっと流れている。
考え始めると少し重いけど、
勢いのある展開が先に進ませてくれる。
走りながら問いを投げられる、
そんな感触が残る映画。

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